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ボルボ、一部のトラック・バスエンジンが排出限度を上回る恐れ

2018年10月16日(火)19時42分

 10月16日、スウェーデンのボルボは、一部のトラックとバスのエンジンで使用される排出制御コンポーネントが想定よりも早く劣化しており、エンジンからの窒素酸化物が排出限度を上回る可能性があると発表した。イェーテボリで2008年9月に撮影(ロイター/Bob Strong)

[ストックホルム 16日 ロイター] - スウェーデンのボルボは16日、一部のトラックとバスのエンジンで使用される排出制御コンポーネントが想定よりも早く劣化しており、エンジンからの窒素酸化物が排出限度を上回る可能性があると発表した。

0917GMT(日本時間午後6時17分)現在、ボルボ株は5.3%安で推移している。

ボルボはトラック、建設機器、バスを製造。影響を受ける可能性のあるエンジンの数量が最も多いのは、同社にとって2大市場である北米と欧州で、問題の補修コストは大きくなる可能性があるとした。

現時点では、ボルボが不正行為を行ったり、排出関連のデータを当局から隠蔽していたことを示す情報はない。

ボルボの欧州と北米における昨年のトラック販売台数は14万3373台。同社は各当局への報告を進めていると説明した。

同社の広報担当者によると、今のところリコール(回収)の実施計画はない。

エバーコアのアナリストは顧客向けノートで「救済策はリコールと修理になると予想する」と指摘した。

ボルボによると、排出制御コンポーネントが搭載された全製品は納入時に排出規制をクリアしており、これまでの調査では劣化問題が全車両・エンジンに同じように影響しているのではないことを確認しているという。

同社は19日に第3・四半期決算を発表する予定。

*内容を追加しました。

ロイター
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