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韓国中銀、政策金利を1.50%に据え置き 1人が利上げ主張
7月12日、韓国銀行(中央銀行)は12日、政策金利を予想通り1.50%に据え置いた。5会合連続での据え置きとなる。写真はソウルの同行本店前で2012年8月撮影(2018年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 12日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は12日、政策金利を予想通り1.50%に据え置いた。5会合連続での据え置きとなる。労働市場が脆弱(ぜいじゃく)なほか、米中の貿易摩擦が見通しを不透明にしている。
ロイターが実施した調査では、エコノミスト16人中15人が据え置きを予想していた。
米中貿易摩擦が激化する中、韓国では6月の輸出額が前年同月比0.1%減少し、5月から急失速した。
労働市場の低迷や物価の伸び悩みも当局者の懸念材料となっている。
一方、今回の政策決定では、7人の政策委員のうちLee Il-houng氏1人が政策金利の引き上げに票を投じた。同氏は、金利据え置きが決定された2017年10月の政策会合でも利上げを主張していた。韓国中銀は、その次の11月の会合で、6年ぶりの利上げに踏み切った。
李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は会見で、1人が据え置きに反対したことについて、将来の利上げへのシグナルとは考えにくいと語った。
新韓金融投資のエコノミストは「利上げの確率が高まった」と指摘。「シグナルがまちまちで、時期については不透明感がある」とし、米中貿易戦争を巡る状況次第で利上げが遅れる可能性があると述べた。
中銀は今年の成長率予想を3.0%から2.9%に引き下げた。
総裁は「今年の成長率予想は2.9%に下方修正したが、われわれは依然(経済が)潜在成長率で伸びるとみている」と強調。「成長率とインフレ率の軌道は4月時点とそう変わってはいない」としている。
*内容を追加しました。
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