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最近の利上げが家計に与える影響注視=カナダ中銀上級副総裁
3月22日、カナダ銀行(中央銀行)のウィルキンス上級副総裁(左)は、厳格な住宅ローン規制が債務の質向上という点で「望んでいた効果」をあげているようだが、最近の3回の利上げが家計に与える影響を注視すると語った。写真はオタワでの記者会見の模様。昨年11月撮影(2018年 ロイター/CHRIS WATTIE)
[トロント 22日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)のウィルキンス上級副総裁は22日、厳格な住宅ローン規制が債務の質向上という点で「望んでいた効果」をあげているようだが、最近の3回の利上げが家計に与える影響を注視すると語った。
世界経済は拡大しているが、高水準の個人債務とサイバー攻撃がもたらすリスクを引き続き警戒していると述べた。
家計債務が過去最高近辺に膨らみ、経済がフル稼働状態に近づくなか、中銀は政策金利の正常化において慎重姿勢を示している。
中銀は昨年7月から3度利上げを行っている。住宅市場の減速と借り入れコストの上昇が家計を不安定にする恐れがあることから、アナリストは年内の追加利上げは1─2度にとどまると予想している。
ウィルキンス氏は、状況次第では、インフレ率を目標水準に戻す期間が通常の6─8四半期よりも長くなる可能性もあると説明した。
また、サイバー攻撃と急速に進む金融イノベーションによるリスクへの警戒感を示した。