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合意なきEU離脱を選ぶ、離脱中止との二者択一なら=英外相

2019年04月26日(金)00時44分

[ロンドン 25日 ロイター] - 英国のハント外相は25日、欧州連合(EU)離脱について、合意なき離脱か離脱取り止めの二者択一を迫られた場合は、合意なき離脱を選ぶと述べた。

メイ首相は前月、議会が自身のEU離脱協定案を可決すれば辞任する意向を表明。メイ氏率いる保守党内からは早期辞任を求める声もあり、ハント外相が後任候補の1人として名前が挙がっている。

ハント氏は議会でのイベントで、英国を合意なき離脱に導く準備はできているかとの質問に対し、「合意なき離脱か、離脱取り止めの二者択一となった場合、合意なき離脱を選ぶ。離脱中止がもたらす民主主義へのリスクは、合意なき離脱がもたらす経済へのリスクを上回ると考えているからだ」と述べた。

ただ、これまで合意なき離脱を否決してきた議会が翻意するとは考えられないとも指摘。「合意を得た上で離脱することを常に望んできた。合意がないまま離脱した場合は極めて甚大な被害が出る恐れがあり、理性的な人なら誰もがこうした結果は回避したいだろう」と述べた。

また、諸外国の外相の間では英国のEU離脱の行方が混迷していることに懸念が出ているとし、実際にEUを離脱する前に英国が総選挙を実施するのは「大きな誤り」となるとの認識を表明。「EU離脱に関する自分自身の見解は単純明快だ。英国は速やかに、跡を濁すことなく、EUを離脱しなくてはならない」と語った。

ロイター
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