アメリカの地方の低学歴の白人が、「銃=自由」を本気で正しいと信じる理由
NRAが解散しても銃の犠牲者は増え続ける
しかし、最近の2つの変化が、銃と「自由」を一体化させようとする試みを後退させるかもしれない。1つは、ニューヨーク州司法当局が資金流用を理由にNRAの解散を求めている訴訟だ。NRAが解散に追い込まれれば、銃は「自由」の象徴だと多くの人に信じさせている世論の誘導や、銃の「権利」を支持する候補者への政治献金に資金を出せなくなる。
もう1つは、共和党主導のジェリマンダリング(特定の政党に有利な選挙区の区割り)を見直そうという動きだ。ただし、連邦最高裁判所は、州が選挙区を決める権利を認める判断を示している(その多くは共和党が支配する州でもある)。
日々、多くのアメリカ人が銃を買い、多くのアメリカ人が銃で死んでいる。自己破壊的な狂気の果てしない連鎖だ。NRAが解散しても、選挙制度が保守的な地方部の白人に有利でなくなっても、銃はこれからも多くのアメリカ人を殺し続けるだろう。
新しい銃乱射事件が報じられると、私はニュースを消す。あまりに不快で、あまりに腹立たしい。それでも銃は私たちを「自由」にするのではなく全員を殺すのだと、銃信者を納得させることができない。
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