コラム

人生はほとんど運。運が良い人・悪い人の決定的な差とは?(武田双雲×藤野英人)

2021年05月21日(金)11時30分

「運の良い人は答えを発見した。運が悪い人との差はそこにある。つまり、運の良い人はいつもチャンスにアンテナを立てており、運の悪い人は自分にチャンスがあるとは思っていない。『人生にはチャンスがある』と思って楽しく生きているか、『人生にチャンスなんかない』と思っているか、メンタリティの差だ」と、藤野氏は指摘する。

運は誰にも平等にやってくるが、キャッチする心構えがあるかないかで人生に大きく違いが出るというわけだ。

これに対し、自他ともに認める「ラッキーマン」だという武田氏は、運を上げるには「不必要と思えることにたくさん挑戦することが必要」と持論を語る。

学生時代、学校で教えられたことはまともにできず、応用ばかり実践していたという武田少年。授業中は、カーテンと同じ動きをしたり、鉛筆との一体化を試みたりして過ごす。

教師からすれば間違いなく手を焼いた存在だろうが、「世の中に新しいものを生み出す芸術家になり、不必要なことをたくさんしてきたことが財産になっている」と笑顔を見せた。

また、藤野氏によれば、投資で失敗しても、運の良い人は「所詮運だから、明日また頑張ろう」と気持ちを切り替えることができる。運について正しく理解している人は、落ち込むことも、逆に調子に乗ることもないからだ。

「『所詮は運』だから努力する。一つひとつの勝負にこだわらずに、良いやり方で挑戦し続ければ、運が味方になってくれる」

「運が良い人」になるために必要なのは、チャンスを逃さないこと、チャレンジし続けること。これまでの考え方や行動パターンを少し変えることで、誰でも運を呼び込むことができるのだ。

構成・酒井理恵

●YouTubeチャンネル「お金のまなびば!」

プロフィール

藤野英人

レオス・キャピタルワークス 代表取締役会長兼社長、CIO(最高投資責任者)
1966年富山県生まれ。国内・外資大手資産運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年にレオス・キャピタルワークスを創業。日本の成長企業に投資する株式投資信託「ひふみ投信」シリーズを運用。投資啓発活動にも注力しており、東京理科大学MOT上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師、日本取引所グループ(JPX)アカデミーフェロー、一般社団法人投資信託協会理事を務める。主な著書に『投資家みたいに生きろ』(ダイヤモンド社)、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『さらば、GG資本主義――投資家が日本の未来を信じている理由』(光文社新書)、『「日経平均10万円」時代が来る!』(日経BP 日本経済新聞出版)など。

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