最新記事

人種差別

黒人の子供を無視し、突き飛ばす...「セサミ」のキャラが「差別」疑惑で炎上

Character Appears to Knock Over Child in Second 'Racist' Sesame Place Clip

2022年7月22日(金)20時45分
エマ・ノーラン
セサミプレイス

helen89-iStock

<セサミストリートのテーマパークで、着ぐるみたちが黒人の子供に差別的な扱いをしているように見える動画が投稿され物議を醸している>

米ペンシルベニア州にある幼児向け教育番組「セサミストリート」のテーマパーク「セサミプレイス」で、着ぐるみのキャラクターが黒人の子どもに対して差別的な行動を取ったとされる映像が相次いでインターネット上に投稿され、物議を醸している。

■【動画】黒人の子供に差別的な扱いをしたとして炎上したセサミプレイスでの動画

最初の動画がインスタグラムに投稿されたのは7月17日。セサミプレイスでのパレード中に黒人の少女2人がキャラクターに無視されたように見える映像をユーザー「__jodiii__」が投稿すると、ネット上で怒りの声が広がった。

映像には、腕を伸ばしてキャラクターのロジータに声をかけられるのを待っている少女2人が映っている。キャラクターは沿道で他の見物客らとハイタッチをした後、少女たちの前にやってくるが、彼女たちに向かって手を左右に振ると、そのまま立ち去った。

「私たちはセサミプレイスを出る途中で、子どもたちがキャラクターを見たいと言ったんです。この不快な人物は、子どもたちにあからさまに『ノー』と伝えた後、私たちの隣にいた白人の女の子をハグしに行ったんです!」と、キャプションには書かれている。

次に公開されたのが、動画投稿アプリTikTok(ティックトック)上にユーザー「frobabies」が投稿した映像。キャラクターのホンカーが黒人の少女に近づいていくが、お腹で彼女を突き飛ばして地面に押し倒したように見える。

「セサミプレイスのコスチュームを着ているのが誰なのかは知らないが、こんなことは絶対に許せない!」とキャプションに記されている。

「これはいったい何なんだ」と怒りの声が

映画監督のマシュー・A・チェリーはTwitterでこの動画をシェアし、不満をあらわにした。「セサミプレイスでの黒人の子どもたちに対するこの人種差別的な行動は、説明されるべきだ。これはいったい何なんだ。激しく怒りを覚える」とチェリーは投稿した。

この動画は本記事の執筆時点で、Twitter上で9万4000回以上、TikTok上では42万8000回以上再生されている。Twitter上では「なんということだ!容認できない」「あれは一体何なんだ」といったコメントがあがっている。

セサミプレイスは18日、ロジータの動画について公式に声明を発表し、ロジータが少女2人を避けたのは人種差別的な動機によるものではないと、従業員の行動を擁護した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米EV税控除、一部重要鉱物要件の導入2年延期

ワールド

S&P、トルコの格付け「B+」に引き上げ 政策の連

ビジネス

ドットチャート改善必要、市場との対話に不十分=シカ

ビジネス

NY連銀総裁、2%物価目標「極めて重要」 サマーズ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 2

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS攻撃「直撃の瞬間」映像をウクライナ側が公開

  • 3

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を受け、炎上・爆発するロシア軍T-90M戦車...映像を公開

  • 4

    テイラー・スウィフトの大胆「肌見せ」ドレス写真...…

  • 5

    サプリ常用は要注意、健康的な睡眠を助ける「就寝前…

  • 6

    ロシア軍「Mi8ヘリコプター」にウクライナ軍HIMARSが…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 10

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 6

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 7

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 8

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 9

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 10

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中