最新記事

環境問題

A.シュワルツェネッガーが16歳の環境活動家に捧げたプレゼント?

Arnold Schwarzenegger Lends Electric Car to Greta Thunberg

2019年9月26日(木)20時10分
ジェームズ・ウォーカー

大西洋をヨットで横断し、ニューヨークに付いたトゥーンベリ(8月28日) Mike Segar-REUTERS/

<パリ協定を離脱したトランプを批判し、EV普及CMにも友情出演してきたシュワルツェネッガーが、トゥーンベリにあげたものは当然......?>

アーノルド・シュワルェネッガー(72)が、訪米中の環境活動家グレタ・トゥーンベリに電気自動車を貸したことがわかった。トゥーンベリはその車に乗って、次の温暖化反対集会に出るためカナダに移動する。

スウェーデン出身のトゥーンベリは今週、ニューヨークで収録を行ったスウェーデンのトーク番組スカルバンに対し、ハリウッド映画の大スターでカリフォルニア州の元州知事が「いちばん面白かった」と語った。

スカルバンが確認したところによると、9月27日でカナダで行う温暖化反対集会に出席するトゥーンベリの移動手段として、シュワルツネッガーが彼の電気自動車をトゥーンベリとその父親に貸したという。

「たくさんの人が私たちに電気自動車を貸そうと言ってくれた」と、トゥーンベリはスカルバンに語った。そして付け加えた。「いちばん面白かったのは、シュワルツェネッガーがもし私さえよければ彼の電気自動車を使っていいよと言ってくれたことだ」

トゥーンベリは、国連で演説をするためスウェーデンからニューヨークに来たときにも、二酸化炭素の排出量が多い飛行機は使わず、ヨットなど他の手段で移動してきた。

<参考記事><動画>トランプを睨みつけるグレタ・トゥーンベリ鬼の形相
<参考記事>「気候変動が続くなら子どもは生まない」と抗議し始めた若者たち

シュワルツェネッガーは3カ月前に、電気自動車を宣伝するため中古車販売店の販売員に扮し、顧客を煙に巻くコマーシャルに出演したばかり。2017年に地球温暖化防止のためのパリ協定から離脱したドナルド・トランプ大統領を批判してきた。

シュワルツェネッガーがディーラーに扮したCM


20191001issue_cover200.jpg
※10月1日号(9月25日発売)は、「2020 サバイバル日本戦略」特集。トランプ、プーチン、習近平、文在寅、金正恩......。世界は悪意と謀略だらけ。「カモネギ」日本が、仁義なき国際社会を生き抜くために知っておくべき7つのトリセツを提案する国際情勢特集です。河東哲夫(外交アナリスト)、シーラ・スミス(米外交問題評議会・日本研究員)、阿南友亮(東北大学法学研究科教授)、宮家邦彦(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)らが寄稿。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

武田薬品のてんかん治療薬、後期治験で主要目標達成で

ワールド

プーチン大統領18日訪朝、24年ぶり 関係強化の動

ワールド

中国のEU産豚肉調査、スペインが交渉呼びかけ 「関

ワールド

パレスチナ自治政府、夏にも崩壊 状況深刻とノルウェ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:姿なき侵略者 中国
特集:姿なき侵略者 中国
2024年6月18日号(6/11発売)

アメリカの「裏庭」カリブ海のリゾート地やニューヨークで影響力工作を拡大する中国の深謀遠慮

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    新型コロナ変異株「フラート」が感染拡大中...今夏は「爆発と強さ」に要警戒

  • 2

    この「自爆ドローンでロシア軍撃破の瞬間」映像が「珍しい」とされる理由

  • 3

    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア

  • 4

    森に潜んだロシア部隊を発見、HIMARS精密攻撃で大爆…

  • 5

    FRBの利下げ開始は後ずれしない~円安局面は終焉へ~

  • 6

    顔も服も「若かりし頃のマドンナ」そのもの...マドン…

  • 7

    水上スキーに巨大サメが繰り返し「体当たり」の恐怖…

  • 8

    なぜ日本語は漢字を捨てなかったのか?...『万葉集』…

  • 9

    中国経済がはまる「日本型デフレ」の泥沼...消費心理…

  • 10

    米フロリダ州で「サメの襲撃が相次ぎ」15歳少女ら3名…

  • 1

    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア

  • 2

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車の猛攻で、ロシア兵が装甲車から「転げ落ちる」瞬間

  • 3

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思っていた...」55歳退官で年収750万円が200万円に激減の現実

  • 4

    米フロリダ州で「サメの襲撃が相次ぎ」15歳少女ら3名…

  • 5

    毎日1分間「体幹をしぼるだけ」で、脂肪を燃やして「…

  • 6

    この「自爆ドローンでロシア軍撃破の瞬間」映像が「…

  • 7

    カカオに新たな可能性、血糖値の上昇を抑える「チョ…

  • 8

    「クマvsワニ」を川で激撮...衝撃の対決シーンも一瞬…

  • 9

    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...…

  • 10

    堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっ…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 3

    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア

  • 4

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「…

  • 5

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 6

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 7

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 8

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 9

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思ってい…

  • 10

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中