日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単に作れる...カギを握る「2時間」の使い方
「いい1日」はたった「2時間」でつくられる
──本書の「1日の中に『最高のひととき』が2時間くらいあれば、その日は『いい1日』だと感じられる」というメッセージがとても印象的でした。今井さんがこのことに気づいたきっかけは何でしょうか?
まず、24時間すべてを「いい時間」にしなきゃいけないと思うのは、完璧主義ですよ。つい1日全体をよくしようとしてしまうけど、実はたった2時間でも幸せになれるんです。完璧主義を手放して、少しでも「いい時間」を見つけることが大切だという考え方を取り入れたのが、多くの人に響いたのかなと思います。
この考えに至ったきっかけは、ある日ふと「この前、幸せだったな」「あの日はいい1日だったな」と思い返したことでした。「何が楽しかったんだろう?」と振り返ってみると、コンサートに行ったことが浮かんだんです。でも、よく考えたらコンサートはせいぜい2〜3時間。それ以外の時間はいつも通り仕事をしていて、特別なことは何もありませんでした。そこで気づいたんです。「あれ? いい1日って、たった2時間でも成立するんだ」と。
そして、幸せそうに成功している人をインタビューしていくと、まさに、どの人も2時間程度の最高のひとときをつくっていることがわかりました。