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アメリカ経済

「男の不況」マンセッションって何?

2009年7月23日(木)17時16分
ナンシー・クック

夫婦の家事負担も平等になる?

 今では家事のほとんどをジミーが引き受けている。男性の失業率が高くなれば、ジミーの例のように夫婦間の家事の分担が今よりも公平になるのではないか──マンセッションを研究する専門家たちのもう1つの期待だ。

 今では洗濯と掃除、食料品の買出し、それに10代の息子の送り迎えがジミーの仕事だ。「立場が逆転した」とジミーは言う。「息子が小さいとき、妻は週3日勤務だった。今では私が主夫だ」

 だがジミーは例外だ。いったん経済が上向けば、男女の役割分業も復活するかもしれない。過去の景気後退の際も、景気が回復するにつれて、より景気に連動した高報酬の男性雇用が戻ってきたと専門家は言う。「そこから大きな変化があるとは思えない」と、経済政策研究所のエコノミスト、ハイディ・シヤホルツは言う。

 メディアにとってマンセッションは気になるテーマかもしれないが、当事者たちはこの問題にあまり関心がないようだ。「目下の私の仕事は、仕事を探すことだ」と、ニューヨークの大手銀行の経営管理部門にいたダン・マクナイト(56)は言う。「統計の数字なんてどうでもいい」

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