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ユーロ圏8月CPI速報値は予想上回る+0.2%、食品などが上昇
[ブリュッセル 31日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が発表した8月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報は前年比0.2%上昇した。伸び率は7月から横ばいで市場予想の0.1%を上回った。未加工食品やサービス価格の上昇が、エネルギー価格の低下を一部相殺した。
未加工食品やサービス価格の上昇がエネルギー価格下落の影響を抑制した。エネルギー価格は前年比7.1%のマイナス。一方、未加工食品は2.3%上昇し、指数を最も押し上げた。
未加工食品とエネルギー価格を除いたコアCPIは前年比0.9%上昇と、7月から変わらなかった。
IHSグローバルインサイトのエコノミスト、ハワード・アーチャー氏は「消費者物価が安定していることで、今週の理事会で欧州中央銀行(ECB)が量的緩和拡大など追加刺激策検討を迫られる可能性は低下した」と指摘した。
またINGのエコノミストは「最近のコモディティやエネルギー価格下落はインフレ統計にまだ完全に反映されていない」と述べた。
BNPパリバのエコノミスト、ドミニク・バルベ氏は「世界的な経済状況の急激な変化を考えると、今回の発表がECBの政策に影響するとは思えない」とし、最近の金融市場の混乱の影響を見極めるためECBには時間が必要との見解を示した。
*内容を追加します。