コラム

これが解決されればビジネスが変わる。最新AI研究トレンド7選

2018年08月08日(水)14時36分

敵対的機械学習

──敵対的機械学習って、最近話題になっているGAN(敵対的生成ネットワーク)のことですか?

遠藤 いえ、違います。ごまかそうとする側と、それを見破ろうとする側が存在する、というところは共通していますが。

ご存知のようにAIによる画像認識の方法と、人間による画像認識は、やり方が微妙に異なっていて、人間にとっては「パンダ」の写真を、AIが「テナガザル」と判断してしまうことがあるんです。それが今日の画像認識の大きな課題の1つなんですが、その問題を解決しようとして、NIPS(編注:世界的なAIの学会)で、ノイズを加えてAIを騙そうとするコンペと、それを見破ろうというコンペが同時に開催されているんです。そうした試みのことが、敵対的機械学習と呼ばれています。

画像認識のこの課題は、大きな危険性をはらんでいて、例えば自動走行車の画像認識に小さなノイズを送りつけることで、道路標識を別の標識と誤認識させてしまえば、大きな事故につながることだってあります。なのでこうしたことを防ぐために、盛んに研究が行われています。

プロフィール

湯川鶴章

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

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