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ラッシャー貴子|イギリス

コロナワクチン、接種しました

接種は朝10時。2時間後ぐらいに腕が少し重くなったが、すぐに薄れた。

8時間過ぎたあたりで眠くなった(症状の出始めは8時間前後が多いらしい)。水分を摂れといううわさを思い出して、水をふだんより多めに飲んでみた。

夜までに眠気は覚めたものの、その日は早めにふとんに入った。夜中、注射したあたりがじんじんしたが、日曜の朝にはすっきり。

が、午後になって(接種から約29時間後)まぶたが自然に閉じてしまうほど眠くなり、2時間以上昼寝。すっきり目覚めた。

接種3日めは少し眠さがあったものの、翌日からはもうまったく何ともなく、接種から1週間経った今は腕のだるさも消えて、すっかり元気。

ただ眠いだけなんてのんきな話だけれど、接種から3日間眠くて仕方なかったという友人もいたので、これも疲労感という副反応のようだ。

本当に副反応は人によってまちまちだ。BBCの健康・科学担当の記者が自分の経験をもとにまとめたこの記事(英語のみ)によると、副反応は遺伝子の個人差によって違いが出るが、一般には若い人、コロナに感染したことがある人ほどひどくなりやすいそう。

ボランティアの大活躍

接種当日、会場で働いている人たちはみんな親切で感じがよく、会場全体が明るく和やかだった。もちろん医療関係者もたくさんいるだろうし、受付や案内役はボランティアも多い。受付で話した女性は、わたしが日本人であることがわかると、「去年、本当なら日本に旅行に行くはずだったの。残念だわー」と親しく話しかけてくれた。こちらもつい、「わたしも日本行きキャンセルしたの! お互い早く行かれるようになるといいね」と話を続けることになってお互いにっこり。一気に緊張がほぐれた。

ワクチンの接種にくる人たち、特にお年寄りは、外出自体も誰かと話すのも何か月ぶりという状況が予想される。だからボランティアたちは明るく温かく対応するように心がけているそうだ。なんて行き届いた配慮! 

フラット(共同住宅)暮らしで、ほぼ毎日ご近所の誰かと顔を合わせているわたしでも、この日会場でやさしく微笑みかけてもらったり、友だちのように話しかけてもらったりしてずいぶんほっとした。にっこり微笑み合うことで、みんなで一緒にウィルスに立ち向かっている気持ちになれる気がして心強かった。

コロナワクチン大作戦はとても順調で、英国の接種率は現在イスラエルに次いで世界第2位。これで成人の半分以上が少なくとも1回はワクチンを打ったことになるそうだ。政府や医療関係者の働きに加えて、現場を盛り上げているボランティアさんたちの功績も大きい。

Profile

著者プロフィール
ラッシャー貴子

ロンドン在住15年目の英語翻訳者、英国旅行ライター。共訳書『ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険』、訳書『Why on Earth アイスランド縦断記』、翻訳協力『アメリカの大学生が学んでいる伝え方の教科書』、『英語はもっとイディオムで話そう』など。違う文化や人の暮らしに興味あり。世界中から人が集まるコスモポリタンなロンドンの風景や出会った人たち、英国らしさ、日本人として考えることなどを綴ります。

ブログ:ロンドン 2人暮らし

Twitter:@lonlonsmile

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