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ダイバーシティ先進国ベルギーから観る欧州 LGBTQI 事情

ひきりん|ベルギー

LGBT親善大使、今年のミスターゲイベルギー代表が決定!

ミスターゲイはLGBT広報親善大使

さて、このゲイコンテスト、事前の書類審査などの予選でファイナリストが決まると、各種SNSでの一般投票が始まり、会場での水着審査、ダンス審査、スピーチ審査、観覧者による会場投票、そして審査員による質疑応答など総合評価し、勝者を決める。世界中に数多あるミスコンとほぼ同じシステムだ。

ファイナルの様子は、オランダ発祥で現在はベルギー他、ヨーロッパやイスラエルなど数ヶ国で放映権を持つ、ゲイやLGBTをターゲットにしたデジタルケーブルテレビの専門チャンネル OutTV で生放送され、YouTubeでもライブストリーミング配信された。

コンテストが目指すものは、単なる外見重視のイケメンコンテストでなく、LGBTに関する正しい理解を広報促進する活動を地道に行う親善大使のような人材を発掘すること。同性愛者に対する差別や嫌がらせと闘い、時には非当事者の何倍とも言われているLGBT当事者の自殺や自傷行為に至るのを思い留まらせるメッセージの発信者という役割をも期待されており、内面的な美しさの他に、自信がみなぎっているか、カリスマ性を持ち合わせているか、リーダーシップを発揮できるかなどの点が重視される。

プライドパレードでも人気のミスターゲイベルギー

筆者がミスターゲイベルギー(MGB)の存在を知るようになったのは、ブリュッセルで毎年5月に開催される ベルギープライド Belgian Pride のパレードで、MGBのフロート(山車)が練り歩いているのを見てからだが、かれこれ4,5年経つ。

ちなみに昨年2019年は沿道で夫と共に2人でパレード観覧していた筆者。至近距離でイケメンのファイナリスト達を愛でながら、コンテストを宣伝するフライヤーを手渡されるのだが、見目麗しい男達はパレードに詰め掛けているゲイ達からだけでなく、当然のことながら多くの異性愛者の女性達をも虜にしているのだった。

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筆者撮影 ©︎ hiquirin

Profile

著者プロフィール
ひきりん

ブリュッセル在住ライター。1997年ドイツに渡り海外生活スタート、女性との同棲生活中にゲイであることを自覚、カミングアウトの末に3年間の関係にピリオドを打つ。一旦帰国するも10ヶ月足らずでベルギーへ。2011年に現在の相方と出逢い、15年シビル・ユニオンを経て、18年に同性婚し夫夫(ふうふ)生活を営み中。

ブログ:ヨーロッパ発 日欧ミドルGAYカップルのツレ連れ日記 

Twitter:@hiquirin

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