平仮名という優れたシステムや社会格差の小ささ――日本の教育が良い結果を出す理由
フランスの教員はストライキの権利があるし(日本の公立学校教員は争議行為を禁止されている)、残業代も支払われる。授業に関する自由度も高い。日本の小学校では教科書に基づいて教えるのは当然なことだが、フランスの小学校1年生の教員の3割は教科書を使わずにフランス語を教える。教科書を使うかどうか、使うとしてもどの教科書にするかはそれぞれの選択だ。その点に関しては賛否両論があるけれど、自由がないなら教員になることに興味はないと思っている人がほとんどだ。
日本とフランスの共通点は、教員の平均年齢の上昇傾向と人材不足。若者にとって教員はもはや魅力的な職業ではない。日本の場合は長時間労働が主な原因であると考えられるが、フランスでは仕事の大変さに比べて給料が低いことが問題だ。社会での教員の立場も数十年前に比べれば大きく落ちてしまった。昔より尊敬されない、あるいは危険な仕事になってしまったし、生徒から暴言や暴力を受ける教員も少なくない。
今回の本で指摘したのは「フランスの教育がすごい」でも、「日本の教育がすごい」でもない。日本の学校の良いところはそのままに、改善できるところは参考にしてほしい、ということだ。
西村カリン
KARYN NISHIMURA
1970年フランス生まれ。パリ第8大学で学び、ラジオ局などを経て1997年に来日。AFP通信東京特派員となり、現在はフリージャーナリストとして活動。著書に『不便でも気にしないフランス人、便利なのに不安な日本人』など。Twitter:@karyn_nishi
アマゾンに飛びます
2026年3月17号(3月10日発売)は「教養としてのミュージカル入門」特集。社会と時代を鮮烈に描き出すポリティカルな作品の魅力[PLUS]山崎育三郎ロングインタビュー
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと 2026.03.10
「最強者」でなければやられっ放し? 強権全盛のトランプ時代に日本がすべきこと 2026.02.28
海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由...「落葉帰根」派も「落地生根」派も 2026.02.19
台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日本をどうしたいのか 2026.02.07
日本でバズり続ける快進撃...韓国コスメ人気に潜む本当の理由は? 2026.02.07
政治家の発言から考える...世界は粗悪さに向けて走っている 2026.02.06
高市政権は外国人受け入れを進めつつ、その政策の前提が「外国人は危険」なのが残念 2026.02.06
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
集団調理・ケータリング, 給食・社員食堂・介護・病院/その他/外資系企業のオフィス勤務のケータリングサービススタッフを募集
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社 東京都港区六本木 外資系企業オフィス
- 東京都
- 年収322万円~350万円
- 正社員
-
集団調理・ケータリング, 給食・社員食堂・介護・病院/その他/外資系企業のオフィス勤務のケータリングサービススタッフを募集
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社 東京都港区六本木 外資系企業オフィス
- 東京都
- 年収322万円~350万円
- 正社員
-
「経験不問」日英バイリンガルを活かすPRコンサルティング/クライアントの8割が外資系のPRコンサルティング企業
株式会社アクティオ
- 東京都
- 年収300万円~550万円
- 正社員






