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高市政権きょう発足へ、初の女性宰相 維新と連立

2025年10月21日(火)07時27分

 自民党の高市早苗総裁が21日午後、初の女性首相に選出される見通しだ。自民党は新たに日本維新の会と連立政権を組み、公明党との協力関係が26年間続いた政界の勢力図は大きく変わる。都内で20日撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Yoshifumi Takemoto

[東京 21日 ロイター] - 自民党の高市早苗総裁が21日午後、初の女性首相に選出される見通しだ。自民党は新たに日本維新の会と連立政権を組み、公明党との協力関係が26年間続いた政界の勢力図は大きく変わる。7月の参院選以降の政治空白で停滞した政策を前に進めるため、新政権は急激な物価高への対応を最優先課題とし、今年度補正予算の編成に速やかに着手する。

この日招集の臨時国会で首相指名選挙が行われ、午後2時ごろ結果が判明する。衆院の過半数233議席のうち、新たに連立を組む自民党と維新の合計議席は231。1回目の投票で高市氏が過半数を得る可能性もあるが、得られなければ上位2人が決選投票に進み、午後3時前後に最終結果が出る。野党は共闘協議から維新が離脱し、候補を一本化できなかった。

新首相は同日中に組閣し、就任会見を開く見通し。外相に自民党の茂木敏充元幹事長、官房長官に木原稔前防衛相、防衛相に小泉進次郎農相、総務相に林芳正官房長官を起用する案が報じられている。連立相手の維新からは誰も入閣せず、閣外協力の形を取る。

自民党は24日の所信表明演説を想定している。26日以降は東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会談、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、トランプ米大統領訪日など外交日程が立て込んでいるため、所信表明演説に対する各党代表質問は11月4日以降になる公算が大きい。

高市総裁は20日維新との連立樹立調印後の記者会見で、首相に選ばれれば臨時国会では経済対策に注力する意向を示した。

ロイター
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