「日本を選んで失敗」...東京五輪関係者に甘く、留学生に厳しい日本政府のダブスタ

JACOB AMMENTORP LUND/ISTOCK
<口では留学生を重視すると言いながら、実際は「水際対策」による入国拒否で留学生の未来を閉ざす政府に失望>
今年の3月24~25日、過去に日本留学をしていた各国の卒業生向けのオンライン国際カンファレンス『帰国留学生総会』が開催された。菅義偉首相は上映されたビデオメッセージ中で、こう述べた。
「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により日本を実際に訪れ、日本の多様な魅力を知っていただくことが難しい状況が続いています。そのようななか、日本の魅力を肌で感じる皆さまにより日本文化の紹介や日本語の普及といった活動はとりわけ意義深いものであります。また日本留学に関心を有する若者にとって皆さまからの情報は極めて重要です。今後もより多くの優秀な学生が日本留学を志していただけるよう皆さまのご協力をお願いいたします」
これは、非常に優しいメッセージであると思う。私も20年前からずっと日本に住んでいて、日本の良さや強み、魅力的な点を日々経験しており、フランスにいる家族や友人あるいは読者にそのことを伝えている。
けれども、菅首相のメッセージはタイミングに問題がある。こうしたことを伝えるには、今は最悪の時期だ。なぜなら1年以上前から、日本に留学する予定だった外国人の若者の多くが来日できていない。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を制御するために、日本は非常に厳しい水際対策を決めた。
それで効果があるのは間違いない。厳しい水際対策をしなかった、あるいはできなかった国々は大変な感染状況に陥った。母国フランスでは、新型コロナによる死者は10万人以上、なんと日本の10倍だ。だが、日本にはダブルスタンダードがあるのが大きな問題だ。国は、必ず開催したいと思っている東京オリンピックとパラリンピックに参加する選手やスタッフ、またはボランティアとマスコミのために特例措置の検討を進めているという。彼らは来日できるようになる。
一方で、留学生の新規入国の拒否は続いている。菅首相のビデオメッセージを聞いたら「大事にされている」と思われそうな留学生だが、実際には見捨てられている。
菅首相が言っていることと、国が実施する政策は大きく異なる。1年以上前から、いつ日本に行けるのかと、ずっと何の情報もなしに待っている外国人の学生はたくさんいる。諦めている学生もいっぱいいる。
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