コラム

世界のジブリ人気は(実は)今が最高潮

2025年08月07日(木)18時00分

ただ、日常にジブリが姿を見せるのは、ロンドンだけではない。いま世界ではジブリが一大ブームになっている。『火垂るの墓』現象もその1つだ。

「ジブリも宮﨑駿も昔から海外で評価されていた。2000年代初めにはアカデミー賞でもベルリン国際映画祭でも受賞している」との指摘はあるかもしれない。それでも作品の人気では現在に及ばない。何しろ海外で最もヒットしたジブリ映画は、23年の『君たちはどう生きるか』。ジブリの評価は、世界では今が最高潮だ。


もっと目を広げれば、日本アニメ全体も同じだ。最近ネットフリックスのアジア担当エグゼクティブが「アニメは子供向けだと思っていたが、視聴者層は広くてさまざまなジャンルがある」と語っていた。「アニメ・マンガは子供だけのものではない」、これは日本が何十年も前に発見してその文化を育てる礎にしてきたものだ。「大人がアニメを見る」日本の経験が、時差を経て世界に届き始めている。

いま日本では、さらにアニメが『ONE PIECE』『名探偵コナン』のように、大人も子供も区別なく見られるようになっている。もしアニメ文化が時差を経て世界に波及するなら、日本アニメは海外でもっと愛されるはずだ。

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プロフィール

数土直志

Tadashi Sudo
ジャーナリスト。メキシコ生まれ。証券会社勤務を経て、2004年にアニメ情報サイトを設立。12年にサイトを売却し、その後はエンターテインメント分野で執筆活動中。

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