最新記事
アメリカ政治

トランプ後継レース最有力候補のバンス...「万能の忠臣」を目指す副官は次の大統領になれるのか

The Next Chapter

2026年1月7日(水)18時05分
ダニエル・ブッシュ (本誌ホワイトハウス担当)

2期目のトランプ政権発足からほぼ1年、現時点で振り返る限り、彼らの戦略は当たっている。バンスは大統領の熱烈な支持者として、テレビでもSNSでも顔を売ってきた。政権内では国内政策について影響力を保つ一方、外国に出向いてトランプの「アメリカ・ファースト」構想を広める役目も果たしている。

トランプ自身、身内の会合でバンスを称賛するときは、アメリカンフットボールの伝説的名将ビンス・ロンバーディが言ったとされる「フィールドにはベストなアスリートを送り出す」という言葉をよく口にするらしい。


「JD(バンスの愛称)はアスリートだ」。そうトランプが言うのを聞いたという人物が、少なくとも2人はいた。「あの大統領が最も高く買う能力は、外に出て彼と彼の政策を擁護し、宣伝する能力だ」と言ったのはバンスの腹心とされる人物だ。「その点でJDの右に出る者はいない。テレビでも討論会でも外国でも、どこへ出しても彼なら心配ない」

あの2人は「互いに信頼し切っている」と言ったのは大統領首席補佐官のスージー・ワイルズ。「友情で固く結ばれ、ほとんど全てのことで見解が一致している」

バンスとトランプ

かつては批判派だったが24年の大統領選でトランプの副大統領候補に選ばれた STEPHEN MATUREN/GETTY IMAGES


素晴らしい。16年に出した自伝『ヒルビリー・エレジー』(邦訳・光文社)がベストセラーとなり、当初はトランプを痛烈に批判していたバンスが、ほぼ10年の歳月を経て共和党内でトランプ後継の最有力候補と見なされている。さて、トランプに全てを懸けた彼の選択は正しく、この先には大統領の座が待っているのか、それとも政治的な自殺行為に終わるのだろうか。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

日銀幹部の出張・講演予定 氷見野副総裁が英国でべラ

ビジネス

タイ中銀、金のオンライン取引監督で権限拡大 バーツ

ビジネス

中国自動車販売、12月は2年ぶり大幅減 25年は3

ビジネス

中国万科、債務再編計画を準備 BBG報道
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 7
    「不法移民からアメリカを守る」ICEが市民を射殺、証…
  • 8
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 9
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 10
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 7
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 8
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 9
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 10
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中