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北朝鮮の英雄を描く「社会主義リアリズム」美術展、モスクワで開催中...「新たな戦略的絆」を称える

2025年10月2日(木)21時16分

社会主義リアリズム

モスクワ中心部にある装飾芸術美術館の一部を会場としたこの「北朝鮮の美術、偉大な人々の国」展には100点以上の絵画やその他美術品が展示され、会場の入り口には、プーチン氏と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が握手を交わす巨大な写真が掲げられている。出品作品の多くは旧ソ連の社会主義リアリズムをほうふつとさせる画風だ。

ソ連風の「高級」集合住宅を眺める幸せそうな家族が描かれ、ミサイルが発射される様子や、収穫物を集める農作業員の笑顔が描かれている。1950─53年の朝鮮戦争の戦闘シーンなど、北朝鮮側の好む題材を描いた絵もある。


 

例えば、「血に飢えた米国の獣たち」と題された一枚には、血まみれのブラウスを着た北朝鮮の女子学生に向かって斧を振り回す米兵が描かれていた。

戦略的パートナーシップ

ロシアと北朝鮮は2024年に包括的戦略パートナーシップ条約を結んだ。プーチン氏を「親愛なる同志」と呼ぶ金総書記は、自国は常にロシアの味方だと約束している。

米国と韓国は、北朝鮮がウクライナとの戦争で使用する兵器をロシアに輸出していると非難している。ロシアと北朝鮮はいまも兵器提供を否定しているが、他分野の協力関係についてはより積極的に公表するようになっている。

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