20代前半以降に学校で学ぶ機会を阻む、日本の悪しき「年齢主義」
<図1>は、スポーツ以外の主な生活行動の実施寿命を計算し棒グラフにしたものだ。
どれも実施寿命は70歳を超えている。読書は85.2歳、学習・自己啓発は87.0歳......。自分磨きは、生涯にわたって続けられるものだ。だが学校に通える年齢上限だけが23.1歳と異常に低い。大学卒業年齢とほぼ一緒だ。学校に行けるのは初めて大学を出るまでの間だけ。学校で勉強する機会が人生の初期に限られる。日本の悪しき「年齢主義」が出ているようだ。
高齢化が進む中、年齢主義は社会の発展を阻む足かせにしかならない。
<資料>
総務省『社会生活基本調査』(2021年)