最新記事
アメリカ政治

【徹底解説】エプスタイン事件とは何なのか?...トランプが「顧客リスト」を公開できない理由、元米大統領も関与か

The Irresistible Whiff of Pedophilia

2025年8月5日(火)16時40分
グレン・カール(本誌コラムニスト、元CIA工作員)

newsweekjp20250805054641.jpg

事件の情報公開を求める人々 ALLISON BAILEYーNUR PHOTOーREUTERS

このスキャンダルは、目をそらせないほど魅力的だ。見苦しい言い訳、卑しい享楽、そして小児性愛......。そんなばかげた振る舞いを、特権意識にまみれた人たちが繰り広げているのだ。一体、誰が目を背けていられるだろう?

金利や関税や、イラン核施設への攻撃の効果などに頭を悩ませるより、はるかに腹立たしく、はるかに面白い。人はいつの時代も、下世話な話に魅了される。そして嫌悪感を覚えれば覚えるほど、関心はかえって強くなる。


ここではエプスタイン事件の概要をおさらいしておこう。それは偉い人たち(現大統領もその1人とみる人もいる)が取ってきた救いようがない振る舞いの雑多なスケッチだ。

監視映像に空白の1分

スキャンダルの発端は05年。14歳の少女の両親による告発を受けて、警察がエプスタインの捜査を開始した。告発の内容はエプスタインがカリブ海の米領バージン諸島に所有する島で、少女にみだらな行為を働いたというもの。地元住民はこの島を「小児性愛者の島」と呼んでいた。

エプスタインは長年、自家用機で少女たちを島に連れて行き「マッサージ師」として働かせていたが、性的なサービスも提供させていたという証言がある。

少女たちを「教育」して斡旋していたのが、エプスタインの愛人だったギレーヌ・マクスウェル。英議員も務めたメディア王の故ロバート・マクスウェルの娘だ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ホルムズ海峡のタンカー通航、徐々に始まっていると米

ワールド

EXCLUSIVE-イラン新最高指導者、米との緊張

ビジネス

独ZEW景気期待指数、3月は-0.5に急低下 中東

ビジネス

JPモルガン、英利下げ時期の予想を先送り 27年第
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 3
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    「危険な距離まで...」豪ヘリに中国海軍ヘリが異常接…
  • 6
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 7
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングア…
  • 8
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 9
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 10
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中