最新記事
アメリカ政治

【徹底解説】エプスタイン事件とは何なのか?...トランプが「顧客リスト」を公開できない理由、元米大統領も関与か

The Irresistible Whiff of Pedophilia

2025年8月5日(火)16時40分
グレン・カール(本誌コラムニスト、元CIA工作員)
トランプの私邸で撮影された写真。左からトランプ夫妻(ドナルド・トランプ、メラニア・トランプ)、エプスタイン、マクスウェル

トランプ(左端)の私邸で(右隣から)現在の妻メラニア、エプスタイン、マクスウェル(2000年) DAVIDOFF STUDIOS/GETTY IMAGES

<性的人身売買で起訴され、勾留中に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン。死者が残した闇は、アメリカ政治に新たな火種を投じつつある>

性的人身売買で起訴され、勾留中に死亡した富豪のジェフリー・エプスタインをめぐるスキャンダルが、ドナルド・トランプ米大統領を追い詰めている。

トランプはこれまで何カ月もの間、このスキャンダルから、ひいては自身への疑惑から人々の目をそらそうとしてきた。そのために、バラク・オバマ元大統領が2016年の米大統領選でトランプ陣営とロシアの共謀をでっち上げるという「反逆罪」を犯したなど、荒唐無稽な主張を次々と展開している。


しかしトランプの熱烈な支持層であるMAGA(アメリカを再び偉大に)派や多くの政治関係者は、事件に関する文書(エプスタイン文書)の公開を要求し続けている。そこにエプスタインの性的な「顧客リスト」が含まれているとされるからだ。

リストには多くの著名人の名前が載っており、トランプの名があるともみられている。

臆測と混乱を広めることになったのが、トランプの取り巻きの1人であるパム・ボンディ司法長官だ。彼女は「リストは私のデスクの上にある」と発言しながら、そこにトランプの名が含まれているかどうかを明言しなかった。

さらにその後、ボンディがホワイトハウスに対して、トランプの名前は「ファイル」には複数回登場するが「リスト」には含まれていないと報告したことが判明。するとその直後、今度はボンディ率いる司法省が「顧客リスト」の存在そのものを否定した。

だが国民の多くは一連の言い逃れや矛盾だらけの発言を一切信用しておらず、エプスタイン関連の文書を全て公開すべきだと要求している。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米経済、イラン情勢の打撃なし 海峡通航徐々に再開と

ワールド

EXCLUSIVE-イラン新最高指導者、米との緊張

ビジネス

独ZEW景気期待指数、3月は-0.5に急低下 中東

ビジネス

JPモルガン、英利下げ時期の予想を先送り 27年第
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 3
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    「危険な距離まで...」豪ヘリに中国海軍ヘリが異常接…
  • 6
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 7
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングア…
  • 8
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 9
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 10
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中