最新記事
アメリカ政治

なぜ今、「エプスタイン事件」が再び注目されたのか...トランプが抱える「危うい距離感」

2025年7月31日(木)15時14分
トランプ米大統領

7月29日、性的人身売買で起訴され2019年に勾留中に死亡したジェフリー・エプスタイン元被告の刑事事件の未公開資料を巡る問題が、トランプ米大統領(写真)を巻き込む政治的騒動に発展している。 写真は18日、ワシントンのホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

性的人身売買で起訴され2019年に勾留中に死亡したジェフリー・エプスタイン元被告の刑事事件の未公開資料を巡る問題が、トランプ米大統領を巻き込む政治的騒動に発展している。

エプスタイン元被告の事件や、騒動を受けてトランプ氏と支持者との間に生じている軋轢(あつれき)について、現時点までにわかっていることを以下にまとめた。


 

◎エプスタイン元被告とは

ブルックリン出身のエプスタイン元被告は高校の元数学教師で、のちにコンサルティング会社や資産管理会社を設立。富裕層や著名人と関係を築いたほか、政治家や王室とも交流があったことで知られている。

トランプ氏は1990ー2000年代初頭にかけてエプスタイン元被告と交流があった。

2021年に行われたエプスタイン元被告の協力者、ギレーヌ・マクスウェル受刑者の刑事裁判では、長年エプスタイン元被告のパイロットを務めたローレンス・ビソスキー氏が、トランプ氏がプライベートジェットに複数回搭乗したことがあると証言した。

裁判で証拠として提出された飛行記録の乗客リストには、1993-94年の間に少なくとも6回、トランプ氏の名前が記載されていた。トランプ氏はこの事件に関連して起訴されていない。

トランプ氏は24年1月9日、自身のソーシャルメディアに「私は一度もエプスタインの飛行機に乗ったことがない」と投稿している。

投資
「FXで長期投資」という投資の新たな選択肢 トライオートFX「世界通貨セレクト」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ネクスペリア中国部門「在庫十分」、親会社のウエハー

ワールド

トランプ氏、ナイジェリアでの軍事行動を警告 キリス

ワールド

シリア暫定大統領、ワシントンを訪問へ=米特使

ビジネス

伝統的に好調な11月入り、130社が決算発表へ=今
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「今年注目の旅行先」、1位は米ビッグスカイ
  • 3
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った「意外な姿」に大きな注目、なぜこんな格好を?
  • 4
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 5
    筋肉はなぜ「伸ばしながら鍛える」のか?...「関節ト…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 9
    自重筋トレの王者「マッスルアップ」とは?...瞬発力…
  • 10
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 9
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 10
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中