<極度に痩せ細って「飢餓の象徴」となった子どもは栄養失調だけでなくもともと重い病を抱えていたことが明らかに。メディアの「偽造」はガザを救わない>

先週は、深刻な栄養失調の状態にあると見えるパレスチナ人の幼い子どもの写真がメディアに多く出回り、ガザ地区における人道危機の新たな象徴となっている。ガザ地区ではイスラエルとイスラム組織ハマスの戦争が続いており、停戦に向けた取り組みも失敗に終わっている。

これらの写真は一方で、激しい論争も巻き起こしている。とくに母親に抱かれた子ども、ムハンマド・マトゥークの写真は、飢餓の象徴として注目された。

だが極度に痩せ細っているのは栄養失調だけでなく、この子どもには基礎疾患もあると指摘する声が多く、まだ問題の写真からは「痩せ細っていない」兄の姿が意図的に切り取られているという主張も浮上している。

ガザ地区に暮らすパレスチナ人の悲惨な生活環境がますます悪化していることを否定する者はほとんどいない。だがイスラエルの当局者やイスラエルが掲げる戦争目標を支持する者たちは、ガザ地区にまん延する飢餓に関する報道が、ハマスにとって都合のいいストーリーに沿うように誇張されていると主張する。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は7月27日、「ガザに飢餓はない。ガザで飢餓を発生させる政策も存在しない。我々は戦争目標の達成に向けて全力を尽くしている」と宣言した。

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病気の子どもの写真を悪用
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