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トランプ氏、首都ワシントンに国家非常事態宣言と表明 連邦化も

2025年09月15日(月)15時55分

 トランプ米大統領は15日、首都ワシントンの警察が移民・税関捜査局(ICE)に協力しないとバウザー市長が発言したことを受け、国家非常事態を宣言し、連邦化すると表明した。写真はホワイトハウスで14日撮影(2025年 ロイター/Aaron Schwartz)

[15日 ロイター] - トランプ米大統領は15日、首都ワシントンの警察が移民・税関捜査局(ICE)に協力しないとバウザー市長が発言したことを受け、国家非常事態を宣言し、連邦化すると表明した。

問題となっているのは米国に不法滞在・入国している個人に関する情報提供だ。トランプ氏の警告は、2000人以上の兵士が市内を巡回するなど、連邦政府の越権行為と批判されている動きをさらに強めるものとなる。

トランプ氏は8月、「法と秩序、公共の安全を回復する」ためだとして首都ワシントンに州兵を派遣した。これを受けて今月、数千人がデモを行っている。

トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)トゥルース・ソーシャルで、「わずか数週間でこの『場所』はまさに活況を呈している。数十年ぶりに、犯罪は事実上ゼロだ」と述べた。

バウザー氏の事務所はトランプ氏の投稿に関するコメント要請にすぐに応じなかった。

トランプ氏はこれまでに首都警察を連邦政府の指揮下に置き、ICE職員を含む連邦法執行官を街頭警備に派遣している。彼らの任務がいつ終わるかは不明。

トランプ氏は、ICEへの非協力について政府に報告するようバウザー氏に圧力をかけたとして「急進左派民主党」を非難し、警察がICEとの協力を停止すれば、「犯罪は再び増加するだろう」と述べた。

さらに首都ワシントンの人々や企業に心配しないよう呼びかけ、「そのような事態が起きることを容認しない。私は必要であれば国家非常事態を宣言し、連邦化する」と語った。

ロイター
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