最新記事
アメリカ

ニューヨーク「渋滞税」、トランプによる「取り消し」を地裁が差し止め 「通勤者にとって大勝利」

2025年5月28日(水)10時40分
5月27日、米連邦地裁はトランプ政権によるニューヨーク市マンハッタンの渋滞税認可取り消しを一時差し止めする判断を下した。写真はニューヨークで1月撮影

5月27日、米連邦地裁はトランプ政権によるニューヨーク市マンハッタンの渋滞税認可取り消しを一時差し止めする判断を下した。写真はニューヨークで1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

米連邦地裁は27日、トランプ政権によるニューヨーク市マンハッタンの渋滞税認可取り消しを一時差し止めする判断を下した。

運輸省がニューヨーク州への連邦資金拠出を留保することなどを一時的に禁止する。


トランプ政権は2月、マンハッタンの渋滞税の認可を取り消したと発表。その直後に、ニューヨーク市やニューヨーク州、ニューヨーク市の公共交通機関を運営するMTA(ニューヨーク州都市交通局)が差し止めを求めて提訴していた。

同税は60丁目以南への日中の乗用車の乗り入れに9ドル、トラックやバスには最大21.60ドルを徴収するもので、交通渋滞の緩和と老朽化した公共交通機関の改修資金調達を目的として、1月に導入された。

ニューヨーク州のホークル知事は地裁判断について、「ニューヨークの通勤者にとって大きな勝利であり、われわれの道路にとり何が最善かを決定する州としての権利を支持するものだ」と述べた。

MTAのジャノ・リーバー最高経営責任者(CEO)は審理後、判事の命令は6月9日まで適用されると述べた。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 岐路に立つアメリカ経済
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年6月3日号(5月27日発売)は「岐路に立つアメリカ経済」特集。関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


テクノロジー
「誰もが虜になる」爽快体験...次世代エアモビリティが起こす「空の移動革命」の無限の可能性
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:海外投機筋の巨額円買い、反転トリガーはド

ワールド

スロバキア中銀カジミール総裁、汚職で有罪判決

ビジネス

調達資金で国民からの借金を返す、メディア分野で買収

ビジネス

米テスラの自動運転「モデルY」、6月投入目指す=マ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:岐路に立つアメリカ経済
特集:岐路に立つアメリカ経済
2025年6月 3日号(5/27発売)

関税で「メイド・イン・アメリカ」復活を図るトランプ。アメリカの製造業と投資、雇用はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」時代の厳しすぎる現実
  • 2
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「地上で最も幸せな場所」に家を買う方法と「必要な覚悟」
  • 3
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「MiG-29戦闘機」の空爆が、ロシア国内「重要施設」を吹き飛ばす瞬間
  • 4
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 5
    「ウクライナにもっと武器を」――「正気を失った」プ…
  • 6
    【クイズ】世界で2番目に「金の産出量」が多い国は?
  • 7
    「まさかの敗北」ロシアの消耗とプーチンの誤算...プ…
  • 8
    中国戦闘機「殲10」が仏機を撃墜...実力は本物? 世…
  • 9
    広島・因島の造船技術がアフリカを救う?...「もみ殻…
  • 10
    「餓死しない程度に飢えさせろ」...イスラエルの最大…
  • 1
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドローン母船」の残念な欠点
  • 2
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界の生産量の70%以上を占める国はどこ?
  • 3
    今や全国の私大の6割が定員割れに......「大学倒産」時代の厳しすぎる現実
  • 4
    【クイズ】世界で最も「ダイヤモンド」の生産量が多…
  • 5
    デンゼル・ワシントンを激怒させたカメラマンの「非…
  • 6
    アメリカよりもヨーロッパ...「氷の島」グリーンラン…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    友達と疎遠になったあなたへ...見直したい「大人の友…
  • 9
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワ…
  • 10
    「ディズニーパーク内に住みたい」の夢が叶う?...「…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 5
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 6
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 8
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 9
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 10
    ワニの囲いに侵入した男性...「猛攻」を受け「絶叫」…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中