ニューヨーク「渋滞税」、トランプによる「取り消し」を地裁が差し止め 「通勤者にとって大勝利」

5月27日、米連邦地裁はトランプ政権によるニューヨーク市マンハッタンの渋滞税認可取り消しを一時差し止めする判断を下した。写真はニューヨークで1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)
米連邦地裁は27日、トランプ政権によるニューヨーク市マンハッタンの渋滞税認可取り消しを一時差し止めする判断を下した。
運輸省がニューヨーク州への連邦資金拠出を留保することなどを一時的に禁止する。
トランプ政権は2月、マンハッタンの渋滞税の認可を取り消したと発表。その直後に、ニューヨーク市やニューヨーク州、ニューヨーク市の公共交通機関を運営するMTA(ニューヨーク州都市交通局)が差し止めを求めて提訴していた。
同税は60丁目以南への日中の乗用車の乗り入れに9ドル、トラックやバスには最大21.60ドルを徴収するもので、交通渋滞の緩和と老朽化した公共交通機関の改修資金調達を目的として、1月に導入された。
ニューヨーク州のホークル知事は地裁判断について、「ニューヨークの通勤者にとって大きな勝利であり、われわれの道路にとり何が最善かを決定する州としての権利を支持するものだ」と述べた。
MTAのジャノ・リーバー最高経営責任者(CEO)は審理後、判事の命令は6月9日まで適用されると述べた。


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