<ウクライナ戦争でロシア側の支援を行うなど、ロシアよりの姿勢を隠さない北朝鮮。両国の板挟みになっている中国は内心穏やかではない>

北朝鮮がロシアとの安全保障関係を深めているのは、金正恩が中国に対抗するための「バランス保持」の一環である可能性が高い――。これは、米国防情報局(DIA)が20日に発表した、最新の年次脅威報告書で示した見解だ。

北朝鮮と中国の「血盟」は数十年の歴史を持つものの、実質的な軍事協力にまでは及んでいない。これは、中朝両国が「軍事面で互いを信用していない」ことを示唆していると、バージニア州に拠点を置くシンクタンクCNAのアソシエイト・リサーチ・アナリストであるデッカー・エベレスは述べている。

ロシアのプーチン大統領は2024年6月に平壌を訪問した際、金正恩と画期的な軍事支援協定に署名した。ロ朝関係は2024年末、北朝鮮軍がロシア軍を支援するためにウクライナ侵攻に加わったことで、急速に進展した。

一方、北朝鮮は中国が相互防衛条約を維持している唯一の国でもある。中国の人民解放軍は朝鮮戦争の際、アメリカ主導の国連軍を38度線以南に押し戻す上で決定的な役割を果たした。

しかし現在、両国は「実質的に軍事協力を行っていない」とDIAは述べる。これは、アジア太平洋地域におけるアメリカの覇権に対する挑戦の一環として、中国とロシアが軍事演習や合同哨戒を強化している現状とは対照的である。

本誌は、中国外交部、ロシア外務省、在北京北朝鮮大使館にコメントを求めている。

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中国による北朝鮮への影響力は限定的に
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