仏中銀、成長率予想を小幅上方修正へ 政情不安でも経済底堅く

写真はビルロワドガロー仏中銀総裁。4月9日、フランス・パリで撮影。REUTERS/Abdul Saboor

[パリ １０日 ロイター] - フランス銀行（中央銀行）は１９日に新たな経済見通しを発表し、成長率予想をわずかに引き上げる見通し。ビルロワドガロー中銀総裁が１０日明らかにした。

ＣニュースＴＶとヨーロッパ１ラジオに対し、「今年と来年の成長率見通しをわずかに引き上げる」と述べた。従来予想は今年を０．７％、来年は０．９％としていた。

仏中銀が９日発表した最新の景況感調査によれば、第４・四半期の国内総生産（ＧＤＰ）は０．２％成長する見込みだ。そうなれば、度重なる政情不安にもかかわらず経済の底堅さが改めて示され、政府が目標とする通年０．８％の成長率を達成する公算が大きくなる。

ビルロワドガロー氏はＣニュースＴＶに対し、「不確実性があるにもかかわらず、経済活動は依然として活発だ」と語った。