最新記事
宇宙開発競争

米軍、動きます...中国が進める「アメリカの裏庭」での宇宙開発に対抗する「新司令部」設立へ

China's Space Projects on US Doorstep Have Military Worried

2025年5月19日(月)19時15分
ディディ・キルステン・タトロウ(本誌米国版・国際問題担当)

中国にとって中南米は「やりたい放題できる場」?

またホルシーは、「現在、中南米地域の5カ国に、中国関連の宇宙施設が10カ所存在している」とも述べた。

これらの施設の機能として、宇宙空間の物体の監視と識別、テレメトリ(衛星などからのデータを地上で受信・管理するシステム)、追跡、制御サイト(宇宙機器の軌道や動作を地上から操作・管理する施設)など、宇宙関連の軍事作戦にとって重要なものを挙げた。


「なぜこれほど多いのか?それは中南米地域が中国国外で、中国の宇宙関連施設や同国の労働インフラが最も集中している場所だからだ。だからこそ私は司令官として、これが将来的にどのような影響をもたらすのかを見極めなければならない」

さらにホルシーは、中国が中南米に「やりたい放題できるチャンス」を見出し、急速に影響力を拡大していると指摘。このような中国の動きは、アメリカにとって大きな課題となっていると述べた。

ホルシーは「中国は依然として、長期的に対峙すべき戦略的な競争相手だ。中国は米国の軍事態勢に影響を与える存在であり、中南米地域の主導権を握ろうとしている」と中国の脅威を強調した。

「中国が中南米に働きかける主な手段は経済力だと見ている。中国は経済力を武器に、中南米地域への足場を築き、影響力を拡大している。アメリカのパートナー国に不利な条件を押しつけることさえ可能にしている。要するに、中国は中南米をやりたい放題できる場と見なしているのだ」

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

世界秩序は変化「断絶ではない」、ECB総裁が加首相

ビジネス

シティ、3月も人員削減へ 1月の1000人削減後=

ビジネス

ユーロ圏総合PMI、1月速報値51.5で横ばい 価

ビジネス

グリーン英中銀委員、インフレ圧力や賃金上昇指標を依
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 2
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレアアース規制で資金が流れ込む3社とは?
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 5
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 6
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 7
    老化の9割は自分で防げる...糖質と結び付く老化物質…
  • 8
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の…
  • 9
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 10
    コンビニで働く外国人は「超優秀」...他国と比べて優…
  • 1
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 4
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 10
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中