米軍、動きます...中国が進める「アメリカの裏庭」での宇宙開発に対抗する「新司令部」設立へ
China's Space Projects on US Doorstep Have Military Worried
中国にとって中南米は「やりたい放題できる場」?
またホルシーは、「現在、中南米地域の5カ国に、中国関連の宇宙施設が10カ所存在している」とも述べた。
これらの施設の機能として、宇宙空間の物体の監視と識別、テレメトリ(衛星などからのデータを地上で受信・管理するシステム)、追跡、制御サイト(宇宙機器の軌道や動作を地上から操作・管理する施設)など、宇宙関連の軍事作戦にとって重要なものを挙げた。
「なぜこれほど多いのか?それは中南米地域が中国国外で、中国の宇宙関連施設や同国の労働インフラが最も集中している場所だからだ。だからこそ私は司令官として、これが将来的にどのような影響をもたらすのかを見極めなければならない」
さらにホルシーは、中国が中南米に「やりたい放題できるチャンス」を見出し、急速に影響力を拡大していると指摘。このような中国の動きは、アメリカにとって大きな課題となっていると述べた。
ホルシーは「中国は依然として、長期的に対峙すべき戦略的な競争相手だ。中国は米国の軍事態勢に影響を与える存在であり、中南米地域の主導権を握ろうとしている」と中国の脅威を強調した。
「中国が中南米に働きかける主な手段は経済力だと見ている。中国は経済力を武器に、中南米地域への足場を築き、影響力を拡大している。アメリカのパートナー国に不利な条件を押しつけることさえ可能にしている。要するに、中国は中南米をやりたい放題できる場と見なしているのだ」