ロシアで相次ぐ「自動車爆弾」による軍要人の殺害...今度は「電子戦システム」開発担当者が犠牲に
Russia suffering wave of car bomb attacks as electronic warfare chief dies

4月25日にモスクワ近郊で発生した自動車爆弾事件でも軍関係者が死亡 Yulia Morozova-Reuters
<ロシア国内での攻撃を公に認める声明は出ていないが、ウクライナ軍がロシア軍の関係者を狙った攻撃を繰り返しているという見方が広まっている>
ロシアの電子戦システムの開発を行っていた工場の責任者が、自動車に仕掛けられた爆弾によって死亡した。ウクライナとロシアのメディアが報じた。ロシアがウクライナで遂行する軍事活動の中枢を担う人物が、またもや自動車爆弾によって命を落としたことになる。
■【写真】ロシア国内で、軍の要人の車が次々に爆発...「電子戦システム」開発の中心人物も「暗殺」される
ウクライナメディアのRBCウクライナはウクライナ軍から得た情報として、ウクライナとの国境に近いロシアのブリャンスク市で電気機械工場の責任者を務めていたエフゲニー・リティコフが死亡したと報じた。
本誌はこの件についてウクライナ国防省にコメントを求めたが、同省は声明で「ロシア国内で起きていることについてはノーコメント」と回答した。
ロシアの軍事活動に関与している人物が(多くの場合は自動車の爆発によって)死亡する例はこれまでにも報じられており、リティコフはその新たな犠牲者だ。このような攻撃について通常ウクライナが直接の関与を認めることはないが、一連の攻撃を受けてウクライナには軍事施設だけでなく、ウクライナへの本格侵攻に関与しているロシア国内の重要人物をも攻撃できる能力があるとの見方が広まっている。