最新記事
ロシア

ロシアで相次ぐ「自動車爆弾」による軍要人の殺害...今度は「電子戦システム」開発担当者が犠牲に

Russia suffering wave of car bomb attacks as electronic warfare chief dies

2025年5月4日(日)07時05分
ブレンダン・コール
ロシア電子戦システム開発者が自動車爆弾で死亡

4月25日にモスクワ近郊で発生した自動車爆弾事件でも軍関係者が死亡 Yulia Morozova-Reuters

<ロシア国内での攻撃を公に認める声明は出ていないが、ウクライナ軍がロシア軍の関係者を狙った攻撃を繰り返しているという見方が広まっている>

ロシアの電子戦システムの開発を行っていた工場の責任者が、自動車に仕掛けられた爆弾によって死亡した。ウクライナとロシアのメディアが報じた。ロシアがウクライナで遂行する軍事活動の中枢を担う人物が、またもや自動車爆弾によって命を落としたことになる。

■【写真】ロシア国内で、軍の要人の車が次々に爆発...「電子戦システム」開発の中心人物も「暗殺」される

ウクライナメディアのRBCウクライナはウクライナ軍から得た情報として、ウクライナとの国境に近いロシアのブリャンスク市で電気機械工場の責任者を務めていたエフゲニー・リティコフが死亡したと報じた。

本誌はこの件についてウクライナ国防省にコメントを求めたが、同省は声明で「ロシア国内で起きていることについてはノーコメント」と回答した。

ロシアの軍事活動に関与している人物が(多くの場合は自動車の爆発によって)死亡する例はこれまでにも報じられており、リティコフはその新たな犠牲者だ。このような攻撃について通常ウクライナが直接の関与を認めることはないが、一連の攻撃を受けてウクライナには軍事施設だけでなく、ウクライナへの本格侵攻に関与しているロシア国内の重要人物をも攻撃できる能力があるとの見方が広まっている。

座談会
「アフリカでビジネスをする」の理想と現実...国際協力銀行(JBIC)若手職員が語る体験談
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:米保守派カーク氏殺害の疑い ユタ州在住の

ワールド

米トランプ政権、子ども死亡25例を「新型コロナワク

ワールド

アングル:ロシア社会に迫る大量の帰還兵問題、政治不

ワールド

カーク氏射殺、22歳容疑者を拘束 弾薬に「ファシス
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 2
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    「AIで十分」事務職が減少...日本企業に人材採用抑制…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「火山が多い国」はどこ?
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 6
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 7
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 8
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 9
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 10
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 4
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 5
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中