「すごく変な臭い」「顔がある」道端で発見した「謎の物体」...脂身のような質感、その正体とは?
Woman goes on walk, unprepared for what she finds by lake: "Horror movie"
伝統医療ではさまざまな用途で多用されてきた
この謎の物体の正体について、食品科学者のブライアン・クオック・リーは本誌の取材に「スイレンの根だ」と回答した。「スイレンの根が腐食によって変色を起こしたものに見える」
「スイレンの根はスープに入れたり焼いたりして食べることができるが、デンプンを多く含むためジャガイモやヤマイモに近い。まずは茹でてデンプンをゼラチン状にする必要がある。実はスイレンはほとんどの部分を食べることができる」と説明した。
景観設計家で園芸家でもあるマイケル・クラークは本誌に対して、「スイレンは池や湖、流れの穏やかな川などの淡水域に生息する植物だ。その根は地下に水平方向に伸びる太い茎、すなわち地下茎から成長する」と述べ、さらにこう続けた。「地下茎はデンプンやその他の栄養素を蓄える器官としても機能しており、植物が休眠期や厳しい環境を生き抜くのを助ける」
2019年に出版された書籍「ダイエタリー・インターベンションズ・イン・リバー・ディジース(肝臓病の食事療法)」によれば、スイレンは伝統医学の中で長年、その全ての部位が使用されてきた。中でもスイレンの根は何百年にもわたって、砕いてワインと混ぜて修道士や修道女の性欲抑制剤として用いられていたという。