北朝鮮核ミサイルから米本土を防衛、地上配備型ミッドコース防衛(GMD)
US Simulates ICBM Attack by Nuclear-Armed North Korea
米陸軍広報部がオンライン写真共有サービス、フリッカーのアカウントで公開した写真によると、ドリスコルは4月23日から24日にかけて、アラスカの2つの基地、フォート・ウェインライトとフォート・グリーリーを訪問した。
フォート・グリーリーを訪問中、ドリスコルは「アメリカに対するICBM攻撃の模擬訓練中に、GMD火器管制システムの戦術、技術、手順についてブリーフィングを受けた」と、米陸軍は明らかにした。
2022年から2024年まで国防次官補(宇宙政策担当)を務めたジョン・プラムは、昨年4月の講演で、GMDは北朝鮮や、イランからのICBMの脅威からハワイやアラスカを含む国土を守るためのシステムだと述べた。
だがGMDは、ロシアおよび中国からの「大型で洗練されたICBM、空や海から発射される弾道ミサイルの脅威」を打ち負かすために作られたものではないし、その能力もない、と米国防総省の戦略に関する文書「2022年ミサイル防衛見直し」は述べている。
ストックホルム国際平和研究所によれば、ロシアと中国はそれぞれ数百基の長距離弾道ミサイル発射装置を保有しているが、北朝鮮のICBM部隊の運用状況は、資料が限定的で、信頼性に欠けるものしかないため、不透明なままだ。