ニュース速報
ワールド

ネタニヤフ氏、豪首相への攻撃強める ユダヤ人団体は自制要請

2025年08月21日(木)15時16分

 8月21日、イスラエルのネタニヤフ首相(写真)は、オーストラリア政府によるパレスチナ国家承認の決定を巡り、アルバニージー豪首相の政治的経歴は永遠に傷ついたと述べ、同氏への個人攻撃を一段と強めた。エルサレムで5月撮影(2025年 ロイター/Ronen Zvulun)

Renju Jose

[シドニー 21日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は21日、オーストラリア政府によるパレスチナ国家承認の決定を巡り、アルバニージー豪首相の政治的経歴は永遠に傷ついたと述べ、同氏への個人攻撃を一段と強めた。スカイニュース・オーストラリアが同日放送予定のインタビューの内容を一部公表した。

ネタニヤフ氏は「(パレスチナ自治区ガザのイスラム組織)ハマスというテロリストの怪物を前に見せた弱さによって、アルバニージー氏の経歴は永遠に傷ついた」と語った。

ネタニヤフ氏は今週、アルバニージー氏を「イスラエルを裏切り、オーストラリアのユダヤ人を見捨てた弱い政治家」と批判している。

これを受けオーストラリアのユダヤ人団体が20日、両首脳に宛てた書簡で、公の場での応酬ではなく外交を通じて相違点を議論するよう促したばかりだった。

書簡は「最近の『言葉の戦い』に深い失望と懸念を表明する」とし、「公に発言する必要がある場合は、国家指導者にふさわしい、慎重で礼儀正しい言葉を用いるべきだ。オーストラリアとイスラエルは成熟した民主主義であり、政府はそれにふさわしく行動する必要がある」とくぎを刺した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ユニクロ、C・ブランシェットさんとブランドアンバサ

ビジネス

アングル:夏枯れ下の円金利上昇、政局や金融政策に不

ワールド

アングル:ロシア、増税と歳出削減を準備か 軍事費高

ワールド

プーチン氏が会談拒否なら、米の「強い対応」望む=ゼ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家のプールを占拠する「巨大な黒いシルエット」にネット戦慄
  • 2
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 3
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自然に近い」と開発企業
  • 4
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 5
    夏の終わりに襲い掛かる「8月病」...心理学のプロが…
  • 6
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 7
    広大な駐車場が一面、墓場に...ヨーロッパの山火事、…
  • 8
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    習近平「失脚説」は本当なのか?──「2つのテスト」で…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 3
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 4
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 5
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 6
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 7
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 8
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 9
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 10
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 10
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中