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【旅行シーズン到来】もしもの航空トラブルに備える空の安全旅ガイド

How to Survive a Plane Crash

2025年4月10日(木)15時25分
クリスティン・ネグローニ(航空ジャーナリスト)

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シートベルトは常に締めておく INEWSFOTO/SHUTTERSTOCK

周囲の状況に常に注意を払うという鉄則を、自分は守っただけだとフレッチャーは言う。「状況の把握。空の旅ではこれを忘れてはいけない。乗務員だけでなく、乗客もそうする責任がある」

つまり、緊急脱出に備えて出口を確認し、床に置かれた手荷物や熟睡している乗客など、障害物となり得る要素を見つけておくことだ。万が一の場合にどう対処するかを考えておくことも重要だ。


離陸や進入、着陸時には飛行機の外の状況に目を配ることも必要だ。航空機事故の半分以上はそうした局面で起きている。気付かずにいると反応が遅くなるため、窓のシェードを上げて外が見えるようにしておくのは必須。音に注意したいからヘッドホンは外す。

もちろんアイマスクは厳禁だ。

周囲の状況を把握する

周囲の状況を常に把握していれば、乗客も万一の場合の対応を計画できる。MLB球団コロラド・ロッキーズの実況アナウンサーを務めるジェリー・シェメルは89年、29歳の時に乗ったユナイテッド航空機で人生が変わるような経験をした。

シェメルが乗っていたダグラスDC-10は制御不能に陥り、パイロットは飛行機をアイオワ州スーシティ空港近くのトウモロコシ畑になんとか着陸させたが、衝撃で胴体は4つに折れた。

乗員乗客296人のうち112人が死亡したが、184人は生き残った。大半は機体の折れた箇所から離れた座席にいた人だった。

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