最新記事
ウクライナ戦争

ロシア黒海艦隊をドローン襲撃...防空ミサイルを回避し、「自爆攻撃」成功の瞬間映像をウクライナ公開

Crimea Video Shows Kyiv Strikes on Russian Black Sea Fleet

2025年4月5日(土)13時10分
エリー・クック
ドローン攻撃を受けたクリミア半島の基地

クリミア半島セバストポリ Olga.Reshetnyak/Shutterstock

<エネルギー施設への攻撃停止についてお互いを非難し合うなど、米トランプ政権が仲介するロシアとウクライナの実質的な停戦は見通しが立たないまま>

ウクライナ軍が、クリミア半島でロシア軍の複数の揚陸艇と防空ミサイルシステム「TOR-M2」」1基に対してドローン攻撃を行った。ウクライナ国防省の諜報部門が発表した。ドローンはロシア側の迎撃を回避して攻撃に成功したとされ、ウクライナ側は実際に船や防空システムの施設に突撃する瞬間のドローン視点の映像を複数公開した。

■【動画】ロシア黒海艦隊に、ドローンが「突撃」成功の映像を公開...防空ミサイルを回避し、艦艇に突っ込む瞬間

ウクライナとロシアの間で続く戦争は現在、アメリカが仲介した黒海での停戦をめぐる混乱が続いている。世界各地に展開するロシア海軍はその大部分が無傷のままだが、これまで3年超にわたって続いているウクライナとの全面戦争によって、主にクリミアを拠点としていた黒海艦隊は大きな打撃を受けている。

ウクライナ軍による執拗な攻撃を受け、ロシアは軍艦や潜水艦などの高価な軍事資産を黒海のさらに東へと移動させざるを得なくなり、また黒海での新たな軍事拠点として親ロシア派が支配するジョージアの分離地域アブハジアにも目を向けている。

こうしたなかウクライナ国防省情報総局(GUR)は4月1日、沿岸地域での軍事作戦用に設計されているロシア軍のB16高速揚陸艇少なくとも1隻とラプター級哨戒艇1隻を攻撃したと発表した。

またGURは声明で、ウクライナ軍のドローンがロシア軍の防空ミサイルを「回避」し、その後クリミアに配備されていたロシア軍の先進防空システム「TOR-M2」1基を攻撃したと述べた。

編集部よりお知らせ
ニューズウィーク日本版「SDGsアワード2025」
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中小上場企業、仮想通貨イーサの投資急増 利回りなど

ワールド

インド中銀、政策金利5.50%に据え置き 予想通り

ワールド

ベトナム輸出、7月は前年比16%増 輸入17.8%

ワールド

ウィットコフ米特使がモスクワ到着、空港でロ高官出迎
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 3
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 4
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 5
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をデ…
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 8
    【徹底解説】エプスタイン事件とは何なのか?...トラ…
  • 9
    かえって体調・メンタルが悪くなる人も...「休職の前…
  • 10
    永久欠番「51」ユニフォーム姿のファンたちが...「野…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 10
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 5
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 6
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 7
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 8
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 9
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 10
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中