各国で非難され凋落するテスラ...次に目指すのは、バッシングのない「あの国」
Tesla Launches in One Country Where Elon Musk Isn't Under Attack
テスラはすでにUAE、イスラエル、ヨルダン、カタールなどの中東諸国で事業を展開しているが、湾岸地域最大の市場であるサウジアラビアにはまだ進出していなかった。
テスラのサウジアラビア進出は、マスクと同国との間にあった緊張が緩和されたことを示している。この緊張は、2018年にマスクがテスラの株式の非公開化を試みたことに端を発していた。
今回の発表は、他市場でテスラの販売台数が急減する中で出された。その要因には、マスクが、ドナルド・トランプ米大統領の政権下で「政府効率省(DOGE)」を率いていることがあげられる。マスクおよびDOGEは、予算削減をめぐって各所から反発を受けており、テスラの資産がその報復の標的とされている。
アメリカ国外でも、2025年の最初の2カ月間で、EU内でのテスラ車の販売台数が急減している。カナダのブリティッシュ・コロンビア州では「カナダ製品を優先する」との理由で、電気製品への補助金プログラムからテスラが除外された。この決定は、マスクがトランプ政権の関税政策と密接に関係していることへの反発と見なされている。