「やるなら徹底的に...」DEI削減企業を「正しくボイコット」する方法とは?

Should You Boycott Target Over DEI Cuts? Internet Divided

2025年2月3日(月)10時20分
レイチェル・オコナー

ボイコットが「バイコット」を生むことも

カリフォルニア州立大学サンマルコス校のマーケティング教授であるヴァシリス・ダラカス氏は、2021年に実施された複数のブランドに対するボイコットの影響を調査した研究を引用し、「ブランドの支持者がボイコットの効果を弱める可能性があり、ボイコットの脅しが必ずしも実際のボイコットにはつながらない」と述べた。

「私たちの研究でも明らかになったように、ボイコットを呼びかける動機は様々だ。本当に企業の行動を変えたいと考えている人もいれば、単に感情的な理由で賛成・反対を主張したいだけの人もいる」

また、ボイコットの呼びかけは「両陣営を活性化させる」傾向があると指摘した。つまり、企業に反対する人々がボイコットを呼びかける一方で、企業を支持する人々は「賛同の投稿を行い、むしろ購買を増やすと宣言する」動きが生まれる。この現象を「バイコット(buycott)」と呼ぶ。

「キーボードを叩いてボイコットを脅すことと、実際に財布を開かずにボイコットを実行することには、大きな違いがある」とダラカス氏は強調した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ミネソタ銃撃事件で知事への電話拒否 「

ワールド

トランプ氏、イランの核兵器完全放棄望む 特使派遣の

ビジネス

金価格、年内に3000ドル割れも 需要低迷と成長見

ビジネス

韓国、対米通商交渉を加速へ 米韓首脳会談は中止
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 3
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 4
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 7
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 8
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 9
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 10
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 3
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 4
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 7
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 10
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中