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今、世界は現代版『ゲルニカ』だ!...「京都が体現する共存」から世界を見つめ直した

GUERNICA IS ALWAYS WITH US

2024年12月27日(金)14時25分
アニー・コーエンソラル(歴史学者)

その6年後にオスロ合意が成立。2国家共存による和平に希望の光が差した。だが95年11月4日、イスラエルのイツハク・ラビン首相(当時)がユダヤ教過激派の凶弾に倒れ、希望はもろくも崩れ去った。

以後イスラエルでは右派が台頭し、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地建設が猛烈な勢いで進んだ。

パレスチナでは人々の不満が募るなか、イスラム組織ハマスがそれに付け込んで勢力を拡大。23年秋に残虐なテロ攻撃に踏み切った。私たちが知る世界はもはや存在しない。双方の過激派が対話の芽を片っ端から摘んでしまった。


戦争に加え、気候変動も人々を苦しめている。24年秋の日本滞在中、台風21号が近海に接近し、私たちは日本列島の気候パターンの縮小版を味わった。

台風は勢力を弱めたものの、滞在先の京都に激しい雨をもたらした。驚いたのは一夜明けると嘘のように空が晴れわたり、まばゆい日差しが輝いていたことだ。

台風がアジアを襲った同じ頃、スペイン東部のバレンシア州で大規模な洪水が発生し、壊滅的な被害をもたらした。犠牲者は日を追うごとに増え、人々は国王や首相、州首相で気候変動懐疑論者のカルロス・マソンに対して怒りを爆発させた。

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、人類が深刻かつ持続不可能な自然災害の未来に直面していると予測する。悪いニュースは肉切り包丁の雨のように降り続いている。

グローバル化が生んだ傲慢

人類の活動が地球の環境を再形成するほどの力を持つようになった時代、すなわち「人新世(じんしんせい)」は、多くの知識人にとって強迫観念的なテーマになっている。

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