最新記事
ウクライナ戦争

ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はどこに

Russia Claims It Downed F-16 Jet in Ukraine, Gets Brutal Community Note

2024年10月1日(火)09時57分
マーサ・マクハーディー

死亡したパイロットは同僚たちとともにデンマークの基地でF16の操縦訓練を受けた。今年に入り彼は、訓練が「縮小」されたことや、操縦の技術的な難しさについて語っていた。

ロシアのアナトリー・アントノフ駐米大使はこのパイロットの死について、アメリカがウクライナ人のF16パイロットに対して行った不適切な訓練が原因だと非難した。

「アメリカの教官はF16戦闘機に乗るウクライナ人パイロットの訓練に失敗した」と、アントノフは駐米ロシア大使館のテレグラムチャンネルに、国営タス通信の報道を引用する形で投稿した。

「現地の教官はウクライナ人(パイロット)の訓練に失敗した」ともアントノフは述べた。「不運な戦闘機がロシア軍兵士によって撃ち落とされたとの報告を受けた教官たちが、(ショックで)叫んでいる様子が目に浮かぶようだ」

ウクライナの国会議員、マリアナ・ベズフラによれば、問題のF16はアメリカから供与された対空防衛システム「パトリオット」の誤射で撃ち落とされ、その原因は「部隊同士の連携の失敗」だったという。また同議員は、空軍の司令部には「嘘をつく習慣がある」と非難した。

事故を受けてウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は空軍司令官を解任した。司令官はベズフラから寄せられた懸念を一蹴するとともに、軍トップへの信頼を傷つけたと彼女を批判していた。

CNNが報じたところでは、ウクライナ軍は事故の原因はパイロットのミスではないと考えている。調査は今も続行中だ。

ウクライナに対しては全部で45機のF16が供与される予定で、このうち数機が7月末に到着している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:中国で値下げ競争激化、デフレ長期化懸念 

ワールド

米政権、農場やホテルでの不法移民摘発一時停止を指示

ワールド

焦点:イスラエルのイラン攻撃、真の目標は「体制転換

ワールド

イランとイスラエル、再び相互に攻撃 テヘラン空港に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 3
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 4
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 5
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 6
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 7
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 8
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 9
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 10
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中