最新記事
自然現象

カリフォルニアの山火事が生んだ火災積雲を激写──NASA

California Line Fire: NASA Snaps 'Fire Clouds' as People Told Stay Indoors

2024年9月12日(木)19時14分
ジェス・トムスン
NASAのタイムラプス映像

山火事の激しい火の手にスーパージャージされた「火の雲」 NASA Earth Observatory images by Lauren Dauphin, using Landsat data from the U.S. Geological Survey.

<山火事の熱と対流から生まれた巨大な「火の雲」の姿>

米ロサンゼルス郊外で続く山火事から大量の煙が立ちのぼり、空気中に粒子状の汚染物質が広がる様子を宇宙から捉えた画像が注目を集めている。

【動画】恐怖!内側から見た火災積雲

この画像には、サンバーナディーノ郡で発生した山火事が大量の煙と熱を放出し、上空に「火の雲(火災積雲または熱対流雲ともいう)」が発生した様子を捉えている。

火災積雲は、山火事や火山の噴火などによって発生した熱で形成される。強烈な熱で地表付近の空気が急上昇し、その後に温度が下がって凝集されて水滴となり、これが巨大な積雲を形成する。

火災積雲には水蒸気とともに空中に舞い上がった大量の灰やすす、その他の粒子が含まれることが多く、雲が黒っぽく汚れているように見える。これらの汚染物質は広範囲にばら撒かれるため、地元当局は外に出ないよう警告している。

地球観測衛星「ランドサット8号」に搭載されたOLIセンサーが撮影した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ポーランド東部でロシア無人機墜落、イラン製の可能性

ワールド

トランプ氏、2期目就任後に計1億ドル超の債券購入 

ワールド

イスラエル、西岸入植地計画を最終承認 パレスチナ国

ワールド

米、ICC判事ら4人に制裁 国務長官「国家安保上の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家のプールを占拠する「巨大な黒いシルエット」にネット戦慄
  • 2
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 3
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自然に近い」と開発企業
  • 4
    夏の終わりに襲い掛かる「8月病」...心理学のプロが…
  • 5
    広大な駐車場が一面、墓場に...ヨーロッパの山火事、…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    習近平「失脚説」は本当なのか?──「2つのテスト」で…
  • 8
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 9
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医…
  • 10
    【クイズ】沖縄にも生息、人を襲うことも...「最恐の…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 3
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 4
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 5
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 6
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 7
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 8
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 9
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 10
    債務者救済かモラルハザードか 韓国50兆ウォン債務…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 10
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中