最新記事
ウクライナ戦争

止まらない爆発、巨大な煙...ウクライナの「すさまじい攻撃」で燃え続けるロシアの弾薬庫を捉えた映像が話題に

Russian Town Hit by 'Multiple Drones,' Loud Explosions Reported

2024年8月26日(月)19時40分
ブレンダン・コール
ボロネジ州

ウクライナのルハンスク州と隣接するボロネジ州 Yarr65-Shutterstock

<ボロネジ州の軍用飛行場、石油精製所、弾薬庫はこれまでにもウクライナの攻撃の標的となってきた>

ウクライナがロシア南部にある弾薬庫を爆破し、その被害の大きさを示しているとみられる写真や動画がソーシャルメディア上に出回っている。

【動画】絶え間ない爆発音と巨大な煙...大きな被害を受けたとみられるオストロゴシュスクの弾薬庫

@wartranslatedは8月24日、「ロシアのボロネジ州オストロゴシュスクの街が複数のドローンによる攻撃を受けた」とX(旧ツイッター)に投稿した。添付された2つの映像は、モスクワの南400マイル(約640キロメートル)に位置するオストロゴシュスクの弾薬庫が燃え上がっている様子だという。

「すさまじい攻撃だったに違いない。オストロゴシュスクで起きた爆発と火災は早朝からずっと続いている」と投稿は続く。

地元メディアの報道によれば、ウクライナが巡航ミサイル「ネプチューン」を攻撃に使用し、それが多くの二次的な爆発を引き起こしたというが、実際にどういった兵器が関与していたかは明らかになっていない。

ウクライナ国防省にコメントを求めると、声明で「ロシアで起きていることについて私たちは何もコメントしない」と回答した。本誌はロシア国防省にも問い合わせている。

ウクライナのルハンスク州と隣接するボロネジ州には、ロシア軍の軍用飛行場や石油精製所、弾薬庫があり、これまでにもウクライナ軍の標的になってきた。

同州のアレクサンドル・グセフ知事が24日に述べたところによると、ロシア空軍が数機のドローンを撃墜し、その際に落下した破片によって、火災と「爆発物の爆発」が生じた。ただし、場所の名前は明らかにされていない。2名が負傷し、住民200人が避難したという。

グセフ知事は7月7日に同州の弾薬庫が同様の攻撃を受けた際にも、未確認の物体が爆発したと述べたが、攻撃を受けた施設を特定することはなかった。

ロシアのテレグラムチャンネル「ASTRA」は24日、オストロゴシュスクの施設にあった弾薬は攻撃後も8時間にわたって爆発し続けていると報じた。

ウクライナはロシア軍を窒息させることを目指しており、ロシアの軍事インフラやエネルギー産業への攻撃を強化している。

(翻訳:ガリレオ)

ニューズウィーク日本版 ジョン・レノン暗殺の真実
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月16日号(12月9日発売)は「ジョン・レノン暗殺の真実」特集。衝撃の事件から45年、暗殺犯が日本人ジャーナリストに語った「真相」 文・青木冨貴子

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場・午前=ナスダック一時1週間ぶり安値、

ワールド

プーチン氏、マドゥロ政権に支持表明 経済協力も協議

ワールド

米印首脳が電話会談、二国間関係や国際情勢など協議

ビジネス

米9月貿易赤字10.9%減、予想外の縮小 20年6
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキャリアアップの道
  • 2
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア空軍の専門家。NATO軍のプロフェッショナルな対応と大違い
  • 3
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれなかった「ビートルズ」のメンバーは?
  • 4
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 5
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 6
    「何これ」「気持ち悪い」ソファの下で繁殖する「謎…
  • 7
    受け入れ難い和平案、迫られる軍備拡張──ウクライナ…
  • 8
    ピットブルが乳児を襲う現場を警官が目撃...犠牲にな…
  • 9
    「安全装置は全て破壊されていた...」監視役を失った…
  • 10
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 9
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 10
    仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中