最新記事
ウクライナ戦争

「こうした映像は史上初」 火炎放射器を搭載したウクライナのドローンが、ロシア艦船を攻撃する瞬間

Ukraine Drones Use Flamethrowers on Russian Ships in Incredible Video

2024年1月5日(金)20時16分
ブレンダン・コール
海上ドローン「シー・ベイビー」

Security Service of Ukraine/Handout via REUTERS

<ウクライナの海上ドローン「シー・ベイビー」が、火炎放射器でロシアの沿岸船を攻撃する様子を捉えた映像が公開された>

ウクライナが、戦場で撮影されたドラマチックな動画を公開した。海上ドローンが火炎放射器を搭載し、ロシア艦船を攻撃した瞬間のものだという。この動画をアップしたウクライナ内務省のアントン・ゲラシチェンコ顧問によれば、「ウクライナのドローンとロシアの沿岸船が戦闘を繰り広げる珍しい映像であり、このような映像は史上初だ」という。

■【動画】「史上初」の映像...火炎放射器を搭載したウクライナ「海上ドローン」と、ロシア艦船の交戦の瞬間

船上から撮影された15秒間の動画には、空を横切る閃光が映っており、ゲラシチェンコは次のように説明している。「ウクライナのドローン『シー・ベイビー』がロシア船と対決。ドローンは方向転換し、火炎放射器で反撃した」

ウクライナのメディアは、ウクライナ保安庁(SBU)がシー・ベイビーを使って黒海の穀物輸送ルートを取り戻し、交戦地帯からウクライナの製品を輸出できるようになったと報じていた。ウクライナのニュースメディア「RBCウクライナ」によれば、シー・ベイビーは最大積載量が約860キロで、30万ドルの通信システムと火炎放射器を搭載しているという。

ロシアは2023年7月、黒海穀物イニシアチブから離脱し、その後、ウクライナのオデーサ港を爆撃したが、ウクライナは封鎖を回避し、国外への貨物輸送を続けている。

黒海でロシア船への攻撃を続けるシー・ベイビー

SBUのワシリ・マリュク長官は、報道機関ウクラインスカ・プラウダの取材に対し、海上でのドローンの使用を増やし始めていると述べ、シー・ベイビーの搭載機器は、エンジニア、IT専門家、海洋関係者によって開発されていると説明した。「この開発に民間企業は関与していない」

マリュクによれば、シー・ベイビーは黒海地域でロシアに大きな打撃を与えているという。具体的には、2023年7月のクリミア大橋(ケルチ海峡大橋)、ロシアの揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」、タンカー「SIG」への攻撃を成功させた。

また、2023年9月にはセバストポリ湾の入り口付近で、ロシア船「サムーム」がウクライナのドローンに攻撃されたほか、10月には、巡視船「パーベル・デルジャビン」も攻撃されている。さらに、軍用タグボート「ニコライ・ムラ」や、ロシアの最新鋭偵察水路調査船「ウラジーミル・コジツキー」も、ドローン攻撃を受けた。

まちづくり
川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に──「世界に類を見ない」アリーナシティプロジェクトの魅力
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏 、 ホルムズ海峡に多くの国が軍艦派遣と

ビジネス

イラン情勢注視続く、FRB金利見通しも焦点=今週の

ワールド

イスラエル、レバノンと数日内に協議へ ヒズボラと戦

ワールド

北朝鮮の金総書記、多連装ロケット砲の発射訓練視察=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目のやり場に困る」衣装...「これはオシャレなの?」
  • 3
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングアップは「2セット」でいいのか?
  • 4
    機内で「人生最悪」の経験をした女性客...後ろの客の…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 7
    ぜんぜん身体を隠せてない! 米セレブ、「細いロープ…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    有人機の「盾」となる使い捨て無人機...空の戦いに革…
  • 10
    【銘柄】「日本マクドナルド」の株価が上場来高値...…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中