最新記事
戦場

ロシア兵の怨念?自爆したロケットランチャーの変わり果てた怪物のような姿にネットが注目

Video Shows Devastating Aftermath of Russian Rocket Launcher Malfunction

2023年12月12日(火)18時59分
クロエ・メイヤー
「BM21グラート」ロケットランチャー

これが「BM21グラート」ロケットランチャーの元の姿。これが自爆して悪夢のような姿に(写真はウクライナ軍)(8月11日、ドネツク州の前線で) REUTERS/Oleksandr Ratushniak

<自爆し、凍り、腐ったその残骸がネットユーザーの想像をかき立てる>

<動画>恐ろしく変わり果てたロケットランチャー

 

自爆の瞬間に凍りついたようなロケットランチャーの悪夢のような姿が、オンラインで拡散している。

旧ソビエト連邦が1960年代に設計した「BM21グラート」(ロシア語で「雹の嵐」)は、トラックに搭載する多連装ロケットシステム(MLRS)。しかし、動画のそれは致命的な故障のせいか原形をほとんどとどめず、不格好に歪んでいる。黒焦げで、全体が錆で覆われており、ロケット砲を発射する筒の部分はあちこちにねじ曲がっている。衝撃的なその外観は、まるで菊の花か、現代アートの彫刻のようだ。

この動画は、12月10日にソーシャルメディアX(旧ツイッター)でシェアされた。投稿したのは、米研究機関の海軍分析センター(CAN)で働くアナリストと名乗るユーザーだ。再生回数は20万件を超えている。

「@Osinttechnical (Open Source Intelligence Technical)」というハンドル名で投稿したこのユーザーは、動画に次のようなキャプションをつけた。「弾薬の爆発で変形したBM21グラートMRLの残骸を、ロシア軍兵士が撮影」

ロシア語を話す撮影者は、悲しそうな笑い声をあげている。「やあ、こんにちは。ハハハ」「完全に朽ちている。よくあることだ。この天気では、何もかもあっという間に朽ちてしまう。ロケットをフルに装填した状態で自爆したようだ」それから彼は奇妙にもこう言った。「乗組員が乗っていたことを祈る」

この映像はオンラインで注目を集め、残骸が何に見えるか、こぞって喩えている。あるユーザーは、「オニオン・ブラッサム(タマネギを揚げて花のように開いた料理)だ」と言い、別のユーザーは「ハッセルバック・ポテト(切れ目を入れたジャガイモをオーブンで焼いて花のように開いた料理)」と似ていると言った。(翻訳:ガリレオ)

 

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:超長期金利に低下圧力、財務省対応で思惑 

ビジネス

ユーロ圏投資家心理指数、6月はプラス転換 ドイツの

ワールド

グレタさんイスラエル退去、拿捕のガザ支援船 一部活

ビジネス

いすゞ、売出価格は1株1779.5円に決定
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 4
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 7
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 8
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 9
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 10
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中