<ルーブルの下落を背景にロシア中央銀行が金利を12%に上昇。経済の過熱とインフレが懸念されるが、専門家は金融危機の兆しではないと指摘する>

通貨ルーブルが対ドルで大きく下落するなか、ロシア中央銀行は8月15日の緊急会合で、主要政策金利を年8.5%から12%に引き上げると決定した。内需拡大でロシア経済が過熱し、インフレ懸念が強まっていると、中銀は示唆。インフレ率を今の約4.4%から、来年までに4%に下げることが狙いだという。

ロシア経済は軍事化が進む一方だ。先頃明らかになった政府文書によれば、今年の国家予算に国防分野が占める割合は推定3分の1超(約1050億ドル)に上っている。

だが今回の利上げは金融危機を意味するわけではないと、モスクワのコンサルティング会社マクロ・アドバイザリーの幹部、クリストファー・ウィーファーは語る。「ルーブル安が国民に与える影響は以前よりずっと小さい」

ロシアでは物品・サービスの現地化が進み、中国やトルコからの供給へと転換も進む。制裁の痛手はあるものの、ロシア経済が音を上げる気配はなさそうだ。

基地か経済かを争う時代はもう終わり? オール沖縄の崩壊と新世代の「普通の県知事」が切り拓く沖縄の未来
基地か経済かを争う時代はもう終わり? オール沖縄の崩壊と新世代の「普通の県知事」が切り拓く沖縄の未来
【関連記事】
ニューズウィーク日本版 進化する世界の鉄道
2026年10月20日号(10月14日発売)は「進化する世界の鉄道」特集。

鉄道黄金期を迎えたヨーロッパを旅する――コリン・ジョイス(ジャーナリスト)/豪快かつ特異なアメリカ大陸鉄道史/膨張する中国鉄路の野望/「夢の超特急」リニアの現実/韓国、アフリカ、インド……世界を駆ける鉄道新事情

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます