韓国、夏の始まり告げる「初伏」 暑気払いにソウルでは参鶏湯、一部では今も犬肉のポシンタンが......
時代に取り残された犬肉料理店
こうした保養食に対する時代の変化を大きく受けているのが犬料理の補身湯(ポシンタン)を出す店だ。
ソウル市鍾路区付近で15年補身湯店を営業する店主は「来年からは犬肉を止めるか悩んでいる」と明かした。反対集会が開かれるのも負担だが、お客自体が減ったことが最も大きな理由だという。「犬肉の代わりに他の食べ物を販売する方向で考えている。お客が減り、店を維持するのが難しい」と語った。
近くで保養食の食堂を商う別の店主は「犬肉を扱わなくなってかなり経ちます。お客がいなくなりました」と話し、新型コロナウイルスの感染拡大を期に犬肉販売をやめたと打ち明けた。かつては、メニューの上段に犬肉料理のメニューを表示していたという。彼は「元々この付近には、犬肉料理店が5、6店ほどあったが、今はすべて姿を消した。初伏が近づくと鴨肉や鶏の水炊きを中心に売上が増えています」と話した。
こうした流れは地方でも同じだ。かつては全国3大犬肉市場と呼ばれた城南市の牡丹市場が2018年に、釜山市亀浦家畜市場も2019年に閉鎖され、残っているのは大邱市の七星市場だけとなった。
大邱市北区によると、今年3月の時点で七星市場には補身湯などの犬肉のみ販売する食堂5店、犬肉と他の保養食を一緒に販売する飲食店が4店、犬肉を漢方薬に漬け込んだケソジュなどを販売している健康院と呼ばれる店が4店ある。初伏を前にした7月10日、各店には10〜30人のお客が座っていた。その大半が60〜70代の高齢者だ。
大邱市が衛生面を問題視して犬を閉じ込める檻や屠殺場はすべてなくなったが、店の前にまな板を広げて犬をさばいたり、市場の隅でホースを使って犬肉を洗っている姿も見えた。
もはや国民の83%が「犬肉を食べたくない」
今年4月に改正された動物保護法施行規則によると、許可や免許を受けた場合だけ屠殺をすることができる。しかし、七星開市場で流通される犬はすべて許可されていない屠殺場で作業が行われていることが判明した。北区関係者は「飲食店の店主たちは屠殺場で処理した犬を仕入れていると話すが、どこから何匹を仕入れているのかなど詳細については話したがらない」と明かした。
こうした状況について韓国動物保護連合のイ・ウォンボク代表は「犬を屠殺する業者は営業許可を受けていない施設で作業している。改正された動物保護法によってこれらはすべて違法と見なされている。こうした食用犬をなくすために地方自治体が積極的に対応してくれなければならない」とコメントした。
またイ・ウォンボク代表は犬食擁護派から「牛や豚は食べながらなぜ犬だけ反対するのか」との意見があることにもふれて「牛や豚など畜産物として衛生管理法に盛り込まれた家畜は衛生的な環境で流通されるが、犬は誰がどこで何を与えて育てているのか全く把握されていない。また飼育の過程でどんな抗生物質がどれだけ使われたかも分からない状態だ」と指摘した。
また別の動物保護団体が2020年に行った世論調査では、83.8%が「犬肉を食べたことがない、これからも食べようと思わない」と回答。また、58.6%が犬肉禁止を支持していることが分かった。この動物保護団体の代表は「七星市場の飲食店オーナーたちに聞くと閉店や業種転換をする意思があると回答している。犬肉市場閉鎖のために残されたのは大邱市長の意志だけだ」と語っている。
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