最新記事

ミス・ユニバース

ミス・ロシアの血の色ドレスに怒り ミス・ウクライナ「ミス・ユニバース出場者には戦争が起きているのを知らない子もいた」

2023年1月23日(月)11時57分
佐川恵里子

ミス・ユニバースのウクライナ代表、ビクトリア・アパナセンコ  @missukraine_universe - instagram

<ミス・ロシアと同じステージに立ちながら、微笑まなければならないのは辛かった...>

米ルイジアナ州ニューオリンズで1月14日(現地時間)に開催された、「第71回ミス・ユニバ―ス世界大会」ファイナル。厳しい選考を勝ち抜いた16人が世界一の座をかけてしのぎを削った。グランプリに輝いたのは、米代表のロボニー・ノラ・ガブリエルさん(28)。

フィリピン系米国人の彼女が優勝できたのは、ミス・ユニバースのオーナーがタイ人であることから、同じアジア系出場者が選ばれたとする批判も上がっており、昨年に引き続き今回も色々と物議を醸し、大会終了後いまだに火種はくすぶっている。

敵対するウクライナとロシア代表についてもそうだ。後日談として、ウクライナ代表のビクトリア・アパナセンコさん(29)が悲しい発言をした。

「ミス・ユニバースでは、ウクライナで戦争が起きていることを知らない女の子もいました」

アパナセンコさんは、ウクライナ北部チェルニヒウの出身。昨年3月にロシア軍が住宅地にある複数の学校や高層マンションを攻撃し、33人が死亡した。

>>■■【画像】ミス・ウクライナ「ミス・ユニバース出場者には戦争が起きているのを知らない子もいた」

ロシア代表は挑発とも取れる衣装

アパナセンコさんはロシア代表の衣装のカラーにも傷つけられたという。

イブニングドレスの審査で、ウクライナ代表は戦争で破壊された国の悲しみを表すために、黒いイブニングドレスにウクライナの国旗色のケープを纏っていた。

一方ロシア代表は「ロシア帝国」を称える赤い衣装だった。「血の色」を連想させる、真紅のドレスを着てステージを闊歩しているのを目の当たりにして、アパナセンコさんは心が打ち拉がれたことを米デイリー・ビーストに明かした。

「ひどく辛かった」「馬鹿げていると思った」「血の色のドレスを着たミス・ロシアと同じステージに立って微笑んでいる私の気持ちを、主催者側が理解しているかどうかはわかりません」

ファイナルが開催された日には、ロシアのミサイルがウクライナの住宅に着弾し40人以上が犠牲になった。国連は、ロシアがウクライナに侵攻して以来、7000人以上の市民が殺害されたと推定している。

>>■■【画像】ミス・ウクライナ「ミス・ユニバース出場者には戦争が起きているのを知らない子もいた」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英、対米医薬品協定を正式決定 対米関税ゼロに

ワールド

ロシア・イラン外相が電話会談、ホルムズ海峡の安全巡

ビジネス

日経平均は反発で寄り付く、5万3000円回復 自律

ワールド

アルゼンチン、イラン臨時代理大使を国外追放 攻撃関
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イラン恐怖」の正体
  • 2
    年金は何歳からもらうのが得? 男女で違う「最適な受給年齢」
  • 3
    破産申請の理由の4割以上が「関税コスト」...トランプ関税が米国民に与える「破産」の苦しみ
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 6
    日本の男女の賃金格差は世界でも突出して大きい
  • 7
    人口減の自治体を救う「小さな浄水場」──誰もが常に…
  • 8
    先進国が出生数の減少を嘆く必要はない? 「経済的…
  • 9
    「一般市民に敵意なし」...イラン大統領が米国民宛て…
  • 10
    200年前の沈没記録が裏付けられた...捕鯨船を海の藻…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 6
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 7
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 8
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 9
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 10
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中