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ウクライナ情勢ロシア、ウクライナ南部の住民退避呼びかけ 「編入」地域維持に苦戦

ウクライナ南部ヘルソン州の親ロシア派幹部は、ウクライナ軍による攻撃が続いているとして、住民に退避を呼びかけた。写真はウクライナ南部ミコライウで、ロシア軍の攻撃によって破壊された住宅(2022年 ロイター/Viktoriia Lakezina)
ウクライナ南部ヘルソン州の親ロシア派幹部は13日、ウクライナ軍による攻撃が続いているとして、住民に退避を呼びかけた。"ロシアが編入した"と主張する地域の維持に苦戦していることが浮き彫りになった。
ヘルソン州の親ロ派トップ、ウラジーミル・サルド氏は動画で「ヘルソン州の都市は連日ミサイル攻撃にさらされている」とし、「ロシアの他の地域に移動する選択肢を住民に与える」と説明。子どもを連れて退避するよう促した。
ヘルソンはロシアが部分的に占領し、ここ数週間に編入したと主張するウクライナ東南部4州の一つ。クリミア半島への唯一の陸路とウクライナを二分するドニプロ(ドニエプル)川の河口の両方を支配し、戦略的に重要な地域とみられている。
タス通信によると、ロシアが編入したと主張するウクライナ領に隣接するロストフ州の知事は、避難してきた全員を受け入れる用意があると述べた。最初のグループが14日にも到着する見通しという。
