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原発ザポロジエ原発、送電網から切り離し 火災で電線損傷、ディーゼル発電で電力供給

ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムは25日、ロシア軍が占領するザポロジエ原子力発電所について、近隣で発生した火災で送電線が損傷したことを受け、6基の原子炉のうち最後まで稼働していた2基が送電網から切り離されたと明らかにした。22日撮影(2022年 ロイター/Alexander Ermochenko)
ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムは25日、ロシア軍が占領するザポロジエ原子力発電所について、近隣で発生した火災で送電線が損傷したことを受け、6基の原子炉のうち最後まで稼働していた2基が送電網から切り離されたと明らかにした。
エネルゴアトムによると、ザポロジエ原発の近くにある石炭工場の灰坑で火災が発生し、同原発をウクライナの送電網につなぐ送電線が損傷した。これを受け、稼働中だった最後の原子炉2基が送電網から切り離された。安全システムは正常に稼働しており、原子炉のうち1つを送電網につなげる作業が続けられているという。
エネルギー当局者はロイターに対し匿名を条件に、切り離された原子炉2基にはディーゼル発電機で発電された電力が供給されていると述べた。
