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ウクライナ情勢ウクライナ首都キーウ、独立記念日の行事禁止 ロシアの攻撃警戒

ウクライナの首都キーウ(キエフ)は、旧ソ連からの独立記念日を8月24日に控え、ロシアによる攻撃の脅威が高まっているとして祝賀行事の開催を25日まで禁止した。写真はドネツク州バフムトの露店で買い物をするウクライナ兵士や民間人。21日撮影(2022年 ロイター/Ammar Awad)
ウクライナの首都キーウ(キエフ)は、旧ソ連からの独立記念日を24日に控え、ロシアによる攻撃の脅威が高まっているとして祝賀行事の開催を25日まで禁止した。
24日は侵攻開始から半年にも当たり、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシア軍が「特に醜悪な」攻撃を仕掛ける可能性があると警告している。
キーウは戦闘の前線から離れており、首都制圧に向けたロシア軍の地上攻撃をウクライナ軍が3月に撃退して以降、ミサイル攻撃はほとんど受けていない。
だが、キーウ当局は砲撃再開の可能性を踏まえ、22日から25日まで独立記念日に関連したイベントを禁止した。
他の地域でも集会が制限されており、長距離砲やロケット弾による攻撃が頻発している北東部ハリコフの市長は、23日から25日にかけて午後4時から午前7時まで外出を禁止すると発表した。
南部のロシア占領地域に近いミコライウ州のキム知事は、住民に23─24日に在宅勤務を求める予防的な命令を出す計画とし、大勢で集まらないよう呼びかけた。
こうした中、ゼレンスキー大統領は欧州による新たな対ロ制裁が必要だと訴えた。
国連は、2月24日の侵攻開始から8月21日までに民間人5587人が死亡したとの推計を明らかにした。
